子どものスマホ

須田敏男

須田敏男

テーマ:子育て

 NHK朝イチで「子どものスマホ」の番組を視聴しました。
 夏休みの親の大きな悩みの1つになっている問題で、実態や子どもの本音、ルール作りなどを扱っていました。
 
 番組を見ながら、ここで扱う問題は、改善したい1つの習慣と考えると、解決の糸口が見つかると思いました。

 これは、大人がやめたい気になる習慣と同じです。
例えば、甘いもの好きでついつい間食の量が増えてしまい、何とか改善したいという人がいます。
 やめたいと思っても、好きな事をやめる事は、なかなか難しいと思います。
 当然のことですが、好きな甘いものを摂り続けたいと思うと、続けるための理由を自分なりに捻り出し、言い訳をすることがあります。
 また、やめた方がよい理由も同様に見つける事もできます。
そのため、「分かっているけどやめられない。」状態になっています。

 ここで扱っているスマホを続けたい子どもと全く同じです。

 どんな習慣であっても一度身につけると、強い衝撃に会わない限り、なかなか変えられません。
 感情が味方をしている以上、余程意思が強くなければ、一人で解決する事は難しいと思います。

 ただ、子どもの場合は、大人の場合と違い、常に気遣い、見守り続けてくれる愛情に満ちた親がそばにいる事が大きな支えとなり改善の役に立ちます。

習慣を改善するためには、
1 目標を明確にすること(必ず評価する)
2 環境を整えること(改善しやすい場を作る)
3 意思力を強化すること(決めたことは必ずやる)
の3つが役に立ちます。

 ※夏休みが終わる前に改善して、夏休み後の生活まで引きずらないようにすることを目指します。

1について
 夏休み終了時点で、スマホの扱いについての到達目標を決める
・1日◯時間や1日幾つなどとスマホ使用のルールを作る
・視覚化し、取り組みの結果(表や掲示物を作る
・自己評価だけでなく、親の温かい評価の言葉かけをする

2について
・使用を制限するための時間や場所を決める
・使用について見守る環境を作る
 家族全員が理解し、協力する体制にする
 他の時間とのすり合わせ(スケジュール)を作る

3について
・目標やスケジュールなどを自分で決める
・計画通りにできなかった時の対策を練る
・振り返りの時間を設ける
 ※親と話し合いをしながら決めることになるが、最終的にには、自分が決めたと考えられるようにする。
 ※計画通りにできない事がある事を想定し、事前に対策を練っておく事が、取り組みやすさにつながる。
 柔軟に対応できる事で、「決めた事は必ずできる」という達成感を味わう事ができる。

 親として、自立していく子どもを見守るような温かい姿勢で、子どもを見守る事が、子どもの励みになります。
 また、評価は、言葉だけでなく、抱きしめたり、頭を撫でたり、手を握ったり、キスしたり、体感を通して評価する事は有効です。

 習慣は、繰り返しが重要ですから、振り返りを生活の中に位置付け、毎日子どもとスマホの使い方を話す時間を作ります。
(例、夕食時の話題にする、寝る前に寝床で話すなど)

 残り少なく夏休みですが、夏休み後の生活を作る上で大切な時期が、今だと思います。

 

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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