努力を止めるのは誰?

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 なかなかこちらの意図が相手に伝わらないと、次第に感情が高ぶってきます。
「どうしてわかってもらえないのだろう。」
「どういうつもりだろう。」
「何というわからず屋だ。」
などと、次第に相手を責める事になってしまいます。
 コミュニケーションの難しさを感じます。

 同じ日本人で、同じ地域に住み、同じ仕事に関わっていると、「きっとわかってくれるはずだ。」という思いがあります。

 また、理解の仕方が自分と同じだと思っているため、自分が理解しやすい説明の仕方をしているかもしれません。

 それが、相手の理解を妨げている事になかなか気づきません。

 「自分は正しい。間違っていない。」

この思いが、理解できない相手の問題にしてしまいます。

 常に自分を安全な場に置きたがるのが私たちです。

相手の問題にすれば、常に自分は安全でいられます。

これをあえて自分の問題ととらえることは、修行のように感じます。

・時間をかけ、丁寧に説明します。
・相手に伝わる言葉をみつけようと努力します。
・相手の反応に集中します。
・諦めたくなる気持ちを抑えなければなりません。

この努力をしながら、
・わかろうとしてくれる相手がいなければ、ここまで努力することはできません。
・受け止めてもらえるうちは、有り難いことです。

自分に言い聞かせながら、努力し続けています。

 相手に感謝の気持ちがもてるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。

 そう感じるのは、努力する自分を止める自分があるからです。

 何がそれを止めているのか、ちょっと探ってみました。

 優越感

 どうもこれが、「面倒だ。」とか、「なぜここまでしなければならないのか。」と努力をやめさせようと働いています。

 この優越感を上手く利用して、努力する自分を後押しできないか、探ってみました。


「こんな努力ができるのは、私だけだ。」
「努力をして、手に入れられた自分は、今よりももっと誠実で思いやりのある素敵な自分だ。」

 努力する自分を後押しするために優越感を利用することができそうです。

 明るく輝いている自分があります。くじけることなく、このまま努力をし続けてみようと思いました。

これならば、感謝の気持ちを持つことができそうです。
(私を育ててくれる大切な仲間だ。)

 何となく、以前よりも楽になってきました。


 

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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