不登校と向き合う
子どもたちの大好きな夏休みが、近づいてきました。
保護者にとっては、大変な夏休みかもしれません。
学校生活があるなしでは、生活が大きく変わります。そのため、それまで培った生活のリズムが崩れてしまうことがあります。
一旦壊れると、なかなか元に戻す事ができません。
そして、この生活の乱れが、夏休み明けによくある子どもの不調の原因の一つにもなります。
できるだけ、生活のリズムを崩さない事が一番です。
これに役に立つのが、ラジオ体操です。
ラジオ体操に参加するためには早起きをしなければなりません。続ける事が、早起きの習慣を崩さない事になります。
習慣を保つためには、次の4つが必要です。
1 習慣を続ける環境
一番大きな環境が、家庭の応援です。ラジオ体操に参加を促す事で、早起きができる環境(早寝、参加への励ましなど)が整います。
2 集団での取り組み
ラジオ体操には、一緒に参加する仲間がいます。同じ学年や同じクラスという日頃からつながりの強い仲間がいると、一緒に頑張ろうという気持ちも生まれ、続けやすくなります。
3 記録を残す事
ラジオ体操カードに参加の押印がある事で、自分の取り組みの足跡を確認する事ができます。早起きの記録として残っているので、早起きをする自分を客観的に見る事ができます。
4 目標を持つ事
ラジオ体操に参加する事で、
・ラジオ体操に◯日以上参加しよう。
・ラジオ体操の正しいやり方を覚えよう
・参加した人◯人以上挨拶しよう
など、目標を決める事ができます。目標をもつ事で、ラジオ体操への参加意欲を増す事ができ、結果としてこれが早起きに役立ちます。
ただし、近年このラジオ体操を行う保護者の負担が大きくなり、私たちの地域には、開催日が、年々少なくなっている地区があります。
折角のよい機会にも関わらず、これでは、早起きの習慣を維持することはできません。
共働きの家庭が多い現実を考えると、保護者だけで、運営するには限界があり、仕方がないことかもしれません。
せめて、夏休みの初めと終わりには、実施できるとよいと思います。
開催日を増やすには、地域の協力が不可欠です。
協力的な地域は、保護者にとってもありがたい存在になります。
子どもは、地域の宝です。
「地域の子どもは、地域で育てる」・・・この気持ちが広がり、私の地区では、老人クラブや自治会の協力を得て、開催日を増やす努力をする事になりました。(初め3週間、終わり1週間)
子どもが育つ環境は、家庭だけではありません。地域そのものが、大きな影響を与える環境です。
毎日接している環境で、知らず知らずのうちに身につけていますが、意図的に子どもの成長に役立つ環境を作る事ができます。
ラジオ体操は、その一つだと思います。