感情のコントロール

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 気になる事があると、次第に様々な妄想が湧き上がり、次第に感情も強くなり益々気になることから離れられなくなります。

 そして、感情が湧き上がると、その感情の高ぶりを鎮めるための行動を起こします。

 この行動は、声の大きさに現れたり、時には相手を責めたりと様々です。
 
 思考→感情→身体とエネルギーが変わって伝わっていくように感じます。

 これは、気になることだけでなく、色々な出来事に当てはめる事ができます。


 目標を決める→目標に合ったイメージが湧き上がり(思考)→次第にやる気が高まり、感情が強くなる(感情)→目標達成のための行動をする(身体)


 悪口を言われる→悪口にあったイメージが湧き上がり(思考)→次第に嫌な感情が高まります(感情)→反論したり、手が出たりする(身体)
 (先日の長野県で起きた事件も 同じです。悪口を言われたとの思い込み(思考)→次第に殺したい(感情)が湧き上がり→猟銃やナイフを使う(身体))

 指示を受ける→指示の内容のイメージを膨らませ(思考)→受けた指示通りに動きたい(感情)→指示通りに動く(身体)


 私たちの日常生活を見ていると、無意識のうちにこの流れに乗って生きています。
 それも、自分の意思を働かせて、この思考→感情→身体の流れを作っているというよりも、出来事に反応してこの流れを作っている事の方が多いように思います。

 感情のコントロールが難しいと言われるのは、思考→感情が自動的に行われるからです。

 感情が湧き上がってからでは、ほとんどコントロールができません。早く感情を鎮める事しかできません。

 感情をコントロールするためには、感情が湧き上がる前の思考をコントロールすることになります。

 これには、意思を使う事になります。

 日常生活で、感情のコントロールが、難しいと感じられるのは、意思を使う事が少ないからだと考えた方がよいかもしれません。

 見通しを持ち、感情が湧き上がりそうな状況を事前に予測して、その対応を考えれば、感情をコントロールする事ができます。

例 苦手な人と話を避けたくなる
 苦手な人のよさを探す
 苦手な人との関わらなければならない意味を考える
 楽しい事を考えながら、話をする

 感情のコントロールの鍵は、「意思」です。

 意思を働かせる生活を増やせば、感情に振り回されない生活が増えていきます。

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須田敏男
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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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