自分を生かすための自分見つめ
科学技術が発達し、社会が著しく変化をし、空飛ぶ車まで現れるような時代になっている事を考えると、人間の脳は、きっと古いの時代の人間と比べると、かなり発達してきたのではないかと思います。
ところが、私たちの生き方の参考となる宗教や哲学の分野は、同様に発達しているとは考えにくく、むしろ先人から学ぶことが多いように思います。
宗教で考えるならば、釈迦やキリスト、モハメッド、孔子がいた時代に生きた人々と同じような悩みや問題を抱えて、私たちは生きているのかもしれません。
時代が変わっても、人間そのものは変わらず、複雑になった分、多様な対応が求められているように思います。
多様性の時代と言われ、多様性を受け入れる事は、これまで身につけた自分なりの考え方では通用しない事が、増えることになります。
それぞれの対応を考えるよりも、本質を理解した上で、場に応じて、対応を変える事ができる柔軟性を身につけた方が、出来事に振り回される事ないように思います。
多様性を受け入れる事の本質は、人間の理解だと思います。
人間を理解するというと、他人を理解する事だと考えがちですが、自分自身の理解を深める事が、人間理解の近道のように感じています。
多様性は、人種や国籍、性別、年齢、障がいの有無、宗教、性的指向、価値観などの多様性から、キャリアや経験、職歴、働き方といった職業生活における多様性など様々です。
でも、自分を通して人間を理解するという視点から、自分を眺め、多様性を見つける事ができれば、受け入れやすくなります。
日本人固有の特徴をもっている私たちですが、民族固有の特徴があると考えれば、他の民族を受け入れられやすくなります。
男で高齢者で、健常者で、無宗教である私ですが、一人の人間として考えれば、年齢、性別、障害の有無、宗教、性的志向なども受け入れやすくなります。
私らしく生きていたいと思うことも、誰しも同じで、自分が身につけた価値観を大事にしたくなるのは、誰しも同じだと考えれば、他人の価値観も受け入れる事ができます。
職業についても同様です。
一人の人間が、仕事とどのように向き合うのか、その向き合い方が、自分が身につけた価値観や生い立ち、資質などに影響されている事を理解していれば、職業に関わる多様性を受け入れることができます。
自分自身の言動を振り返り、多様な捉え方をする事で、自分の中に多様性を発見することができます。
状況にあわせて、多様に表現できる自分を発見する事ができます。
ある時にはしっかり者であり、ある時には甘えん坊になります。
ある時にはのんびり家さんですが、ある時にはせっかち家さんです。
ある時には倹約家ですが、ある時には浪費家になります。
誰もが、その時々の状況に合わせて、様々な表現をしていると考えれば、受け入れやすくなります。
もしかすると、トラブルやストレスは、状況を受け入れられない時に、生まれるのかもしれません。