苦境から抜け出す
硬膜下血腫が見つかり、2度目の手術を受けた父の状態について、看護師から、
「年齢相応の筋力はあるが、自ら箸を持って食事をしようとしない。」
との話を伺いました。
食べる意欲はあるそうです。
これも脳の働きが悪くなった事が原因と考える事もできるとの説明がありました。
という事は、食べる意欲と食べる行動をつなぐ神経があり、それが今回の血腫の影響で繋がらなくなったのかもしれないと思いました。
今後寝たきりの生活が、予想されます。
数日後、退院後の生活について、医師と話し合いをもつ事になりました。
寝たきりで独居生活はできないという事で、施設への入所を選択肢に挙げられる事は確実です。
病院で母を亡くし、最期を看取れなかった思いがあるので、入所は避けたいと考えています。
ただし、独居生活を支えるためには、超えなければならない大きな壁があります。
この壁を乗り越える事が、私に与えられた試練と考えるといろいろな知恵が湧いてきました。
・今設置している監視カメラを有効に活用する事
・デイサービス、訪問ヘルパーをうまく活用する事
・夫婦二人だけでなく、近所に住む娘たちや孫たちの協力を仰ぐ事
すると、
父の周りに多くの人が集まり、父に愛情が注がれ、生きる意欲が増し、笑顔で過ごす父をイメージする事ができました。
また、生きる意欲が増したことで、自ら手を動かして食事をしようとする父の姿もイメージする事ができました。
リハビリにもこの方がよいかもしれないと考える事ができました。
負担は、覚悟しなければなりません。でも、これが父のためにできる最後のプレゼントと思えば、負担感も減ってきます。
見方・考え方一つで、どんな試練も乗り越えられる・・・人間には、そんな無限の可能性があることを教えてもらった気持ちになりました。
感謝!感謝!