自分を生かす?

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 車の運転でもそうですが、慣れてくると、自己流で事を進めてしまうことがあります。

 自己流とは、生クリームを塗ったスポンジ生地に、自分の好みのフルーツなどで飾りをつけたデコレーションケーキを作るようなものです。
 
 車の運転で考えると、スピードを出して車を追い越す事に快感を覚えると追い越し車線を走る事が多くなります。
 少しでも早く到着したい気持ちから、脇道でも平気で走るようになります。
 でも、事故を起こして自分の運転の不味さに気づいていては、遅い事になります。

 身につけたよい習慣でも、慣れてくると次第に自分流が出てきます。
ところが、好き嫌いや苦楽などの感情に流されていると、事によっては習慣の質が落ちていきます。

例えば、歯磨き一つで考えても、早く済ませたいと思うと、磨き方が雑になり、磨き残しが現れる事があります。
 カードでの買い物に慣れてくると、つい買いすぎてしまったり、ローンを簡単に組んだりしてしまう事があります。
 ネットでの検索に慣れてくると、簡単に手に入る情報だけで物事を判断するようになり、情報に流されたり、振り回されたりする事が増えくる事があります。

 よほど意志が強くないと、好き嫌いや苦楽の感情を抑える事はできません
 注意を促してくれる人がいつもそばにいてくれればよいのですが、そんなに都合のよい事はありません。

 物事の本質から目を背けず、自分を守ってくれる存在が必要になります。

 そこで登場するのが、自分を監視する自分です。

 物事の本質からずれないようにいつも自分を守ってくれている自分です。

 刺激を受けながら、日々の生活に振り回されている時には、監視する自分は、なかなか現れにくいと思います。

 一番現れやすいのは、立ち止まっている時間です。

 日記を描き始めて、1年ほどになりますが、私の場合、この立ち止まっている時間に、自分と向き合う事が多くなったと感じています。

 感情に流されている弱い自分もよく観察できました。
 また、我慢強く立ち向かう強い自分も観察できました。
 自由を大切にしている自分も観察できました。
 責任感の強い自分も観察できました。
 怠け者の自分も観察できました。


 どの自分もかけがえのない自分です。

 物事の本質からずれないように監視しているはずの自分でしたが、物事の本質が、少しずつ見えるようになってきたというところが、本当のところです。

 正義感の強い自分が監視役を作ったように感じます。

 今では、監視して自分を守るのではなく、それぞれの自分をうまく生かす事のように思います。

 どに自分も精一杯生きています。そして、その時々に活躍して、最良の方向に生きるように私を生かしてくれているように思います。

 失敗することも全て計算済みで、その失敗から学ぶようになっています。

 今では、どの自分も欠くことができない大切な自分です。それぞれの自分の生かし方を調整する役割を果たしているように感じます。

 我慢する事や意思を通す事も自分をバランスを取る事になります。
 どの自分も活躍できるように上手くバランスを取る仕事をしているように感じます。

 日記を描く以上にこの場も大いに役立っています。
 
  今、時間厳守の自分が顔を出して来ました。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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