広域強盗事件に思う

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 東京・狛江市の住宅で高齢女性が殺害された強盗殺人事件のような全国で相次いでいる広域強盗事件を考えると、身近なところでも起きるのではないかと恐怖さえ感じます。
 このような事件が起きるのは、ネットによるコミュニケーションが、広がったことによる弊害のように思います。

 ある心理学の実験では、「ネットによる会話では、対面での会話と比べると、見られている意識が弱くなり、逆に自分自身の感情に素直になりやすい傾向がある」と評定しました。

 ネット上で誹謗中傷が行われるのもその現れのように思います。

 また、闇サイトの存在も日頃は表に出したくない心の闇が、素直に表現されてた結果のように思います。

 そして、相手意識が弱いため、自己中心的で感情的な会話が、平気でできるため、今回のような広域強盗事件を生んだのではないかと思いました。

 類は類を呼ぶとよく言われますが、ネット上では、日常会話では探し出せないほどの情報を手に入れる事ができ、同じ思いをもった人々を探し出しやすくなります。
 それだけでなく、感情的になっているため、共感を得やすい状態になっています。

 そのため、自殺願望をもった人、男女交際に関心のある人などが簡単に集まる事ができ、犯罪に巻き込まれるケースもあります。

 ネットによるコミュニケーションの傾向をよく理解した上で上手く活用しないと、犯罪や事件に巻き込まれる危険があります。

 自分の中には、様々な自分がいます。
 強い自分も弱い自分もいます。正義感の強い自分もいれば、邪悪な自分もいます。
 悪の部分が、表面に出ないように抑えている自分があるので、正しく生きる事ができます。

 たがが外れないように自らの意思を強く持ち続ける事が、求められます。

 感情に流されやすい時代だからこそ、感情をコントロールする力を養うことが大事になります。

 そのためにも、心技体の調和の取れた自分自身にしなければなりません。

今の時代だからこそ、心も体も鍛えて、社会の荒波に飲み込まれない自分にしたいと思います。

 「限界に挑戦」・・・この言葉が浮かんできました。

 限界に挑戦している時、必ず苦しさや辛さが現れます。
この苦しさや辛さから逃げないで、立ち向かう自分です。

 勿論逃げることも大事ですが、逃げてばかりいると、弱くなり、社会の荒波に飲み込まれてしまいます。強さは、苦しさや辛さを乗り越えさせてくれます。

 まずは、身体を鍛える中で、苦しさや辛さに耐える自分を磨きたいと思います。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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