完璧な自分

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 私は、事あるごとに「誰にも至らぬところがあり、完璧な人間などいない。」と話してきました。
 願いをもって取り組んだり、助け合ったりするのもそのためだと考えています。

 ある本に
「自分は完璧な人間だと信じて過ごしましょう。今以上、自分に必要なことはなく、欠点や批判される点や、変えないところは何もありません。誰かと競争する必要はなく、今以上の自分(または今以下の自分)になる必要もありません。こう信じる事でどのような違いが現れたか、書き留めていきましょう。」
と、書かれていました。
 
 これまでの自分の考えとは真逆の考え方です。

受け入れてられないと抵抗する自分がいましたが、とりあえず信じてみようと思い、取り組んでみる事にしました。

 取り組んで見ると、今まで、できなくても仕方ないと諦めていた事が、多い事に気づきました。
 立ち向かう事なく、逃げているように思えてきました。そして、甘えて生きている自分にも気づきました。
 一人で耐えられるだろうかと不安を感じる事もあります。
 その不安を抱えながらも、耐えている自分もいます。

「完璧な自分だから、耐えられないはずはない。」と自分に言い聞かせています。

 不思議なことが起こりました。

 昨日コラム「単純さに飽きる自分」で取り上げた腕振り体操を始める前に「自分は完璧だ。」と唱えてみました。
 そして、いろいろな事を考えながら腕振り体操をすれば、時間が早く過ぎていくだろうと思ってやり始めようと思った瞬間に、「歌」が浮かんできました。
 「イチ、ニッ」と唱える時に歌いながら数えるのです。

 歌いながら、腕振り体操をしていると、あっという間に3分が経ってしまいました。
 初めて、3分2セットができました、

 「すごい。すごい。自分って完璧だ。」
と達成感と充実感で、胸が一杯になりました。

 そして、「自分の中にはすでに全て用意されているのかもしれない。ただ、それに気づいていないのかもしれない。」と思いました。

 そして、これは、私の中にある大きな壁が崩れていく瞬間でもありました。

 私たちは、自分を守るために自分の考えを大切にして生きているように思います。でも、この自分は、過去の体験経験から作り出されたものです。いつまでも通用するものではありません。
 未来に生きる自分は、過去をも大事にしながら、新しい考えを受け入れる柔軟性を発揮する事が必要かと思いました。

 他人の考えを取り入れる事は、未来に生きる自分を生かす上で、とても役に立ちます。

 特に真逆の考えは、大いに役立ちそうです。

 もう少し「完璧な自分」を信じ続けてみようと思います。

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須田敏男
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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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