感情は、伝播する?
小学校の教頭先生とお会いする機会がありました。その折りに、
「標語を応募した事が、挨拶につながったようで、挨拶する子が多くなりました。ありがとうございました。」
と、感謝の言葉をいただきました。
子どもたちが考えた標語の中には、「挨拶をすると気持ちがいい」「挨拶をすると心が温かくなる」などが多くありました。挨拶の意義を自分なりに考えていて、挨拶を意識するようになったことが、行動につながったのだろうと思います。
意識する事で行動が変わることは、私たちも日常的に経験しています。
例えば、
・甘いものの摂りすぎは、身体によくないと意識すると甘さ控えめにしようとすることがあります。
・運動が健康にいいと意識すると運動をしてみようかと思うことがあります。
・これから物価が上がると意識すると、節約して買い物をしようとする事があります。
・あの店の料理が美味しいと聞くと一度その店に行く事があります。
など、挙げればキリがありません。
また、今回は、一人ではなく、全校の子どもたちが一緒に取り組み、同じ行動をする仲間が周りにいる事で、挨拶しやすい環境ができたと考える事ができます。
これも私たちが日常的に経験している事だと思います。
一人ではできないことでも仲間の支えや励ましがあってできることはたくさんあります。
問題は、これが続けられるかどうかという事になります。
習慣を身につけるためには、「繰り返し」が必要になります。挨拶も同様です。
挨拶標語は、挨拶に意識を向ける事に有効だったととらえ、この意識を継続できるように、次の手を考える事になります。
手始めに集めた標語を学級ごとにまとめ一覧表にしました。そして、挨拶標語の投票のチラシと一緒に学校に持っていきました。
学級の仲間の標語を初めて知る機会になり、挨拶への思いの違いに気づき、挨拶への意識が広がる事を願っています。
そして、これから半月、全校分の標語投票一覧表が公民館に掲示され、投票が始まります。
これも挨拶を意識するための環境になります。どれだけの子どもたちが来館するかどうかわかりませんが、楽しみです。
私たちは、挨拶を意識し続けるための環境を作る事しかありません。
この先、標語を元にのぼりの製作を考えていますが、教頭先生の感謝の言葉が支えとなり、挨拶運動を続ける意欲になりました。
「挨拶運動を続ける」・・・・これも習慣
いろいろな企画を考えることも環境作りになりますが、一番影響が大きいのは、「人的環境」です。
励まし合ったり、支え合ったり、補い合ったりできる仲間がいる事が、一つの習慣を身につける事に大いに役に立ちます。
この挨拶も同様です。
子どもを育てる一人の大人として、挨拶をし続ける事が、子どもたちの挨拶によい影響を与える「人的環境」になります。
まずは、私自身が、人的環境の一つとして、「どの子にも挨拶ができる大人になること」を目指したいと思います。