人生は朝ドラ

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 白黒はっきりさせない方がよいことは、人間関係において、かなり多いように感じています。
 立場が変われば、対応が変わることがあります。立場によっては、納得できないことでもしなければならないこともあります。辛いことでも言わなければならないこともあります。

 こんな時にストレスが溜まってくるように思います。

 外の世界で起きる出来事でも、自分の中に葛藤する両面があるため、内の世界でも同じことが起きていると考える事ができます。

 朝ドラ「舞い上がれ」の中で、社長となっためぐみが、社員のリストラ問題で抱える葛藤は、正にそれです。

 そして、そのドラマを見ている私たちも、めぐみに共感すると同じような反応をしていまいます。

 この時の感情の揺れを楽しむ事ができるから、朝ドラを見続ける事ができるのだろうと思います。

 きっと「これは、現実ではない」とわかっているから楽しめるのかもしれません。

 現実でないから、めぐみ程の大きな葛藤を抱えることなく、楽しめる程度の感情の揺れを体験できるのだろうと思います。

 それならば、逆に現実に起きる出来事を楽しめる程の感情の揺れにすれば、葛藤して苦しむことも少なくなると考える事ができます。

 これは、現実の自分をテレビ画面の中に入れ、その自分をテレビを見ているように眺める事になります。

 日記を書く事は、この作業をしているように思います。

 日記の場合は、出来事が起きてからかなり時間が経過しているので、感情の揺れもかなり収まっています。

 できる限り出来事が起きた最中やそれに近い時間にこの事ができれば、大きく感情を揺らす事が減るように思います。

 怒っている時に怒っている自分を観察することなどできないと思っている方も多いと思いますが、訓練すればできるようになります。
 (訓練というよりも修行に近いかもしれません。)

 それよりも、大きく揺れる感情の揺れにならないようする事が重要に思います。

 そのための見方・考え方・扱い方が、

・感情は自分ではないと自分に言い聞かせる。
・長期的な視野から出来事を捉え直す。
・立場を変えて、別の視点から多面的に出来事を捉え直す。
・より高いレベルから出来事を捉え直す。(ビジョンや使命感など)

と、考えています。

 これらも日頃から意識する事になりますが、この方が取り組みやすいと思います。

 手始めに、どんな時にどんな感情がどの程度現れてくるのか、意識しながら生活する事になります。

 これをし続けると、感情だけでなく、その感情を生み出す思考までもはっきりし、自分らしさが見えてきます。

・何にこだわって生きている私なのか
・何を目指して生きている私なのか
・本当の私は何か

 そして、これらを日記に残しておくと、更に客観的に自分を見つめる事ができます。

 私たちの人生は、朝ドラを見ているようなものかもしれません。
  (日記は脚本への注釈かもしれません。)

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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