夏祭り
昨晩、何気なくテレビのスイッチを入れたら、NHK プロフェッショナル仕事の流儀 「YOSHIKIスペシャル」が、放映されていました。
私にとって、ロックは無縁で、顔をテレビで見かける程度のYOSHIKIさんです。
普段ならばスルーしてしまう私ですが、この番組に釘付けになりました。
多くの死を目の当たりにし、生きる意味を追い求め、音楽の中にそれを発見し、本当の自分を追い続ける彼の壮絶な生き様を垣間見る事ができました。
本当の自分・・・・「わからない」(YOSHIKI)
彼の言葉が真実を語っているように思いました。
「今の自分を冷静に見ている自分がいる」(YOSHIKI)・・・・これが本当の自分だと思いました。
私たちの中には、いろいろな自分がいます。その場その場の状況に合った役割を果たす,さまざまな自分(B群)がいます。
この自分(B群)は、置かれた立場や状況、出来事に反応するため、変化します。
しかし、その自分を見ている自分(A)は、常に冷静で、歩むべき方向を示してくれます。
彼は、「悲しみ乗り越え、希望を持って生きる事」を音楽を通して人々に伝える使命を背負っているのだろうと思いました。
この使命で生きるように常に見張ってくれている自分(A)がいるので、道を誤る事なく、その道を進むために必要な自分(B群)を働かせています。
器具で身体を鍛える自分(B群)もその一人です。毎日ピアノに向かって練習する自分(B群)もその一人です。それを動かす彼の意思は本当の自分(A)から湧き出てきたものです。
彼の強い意思が、生活全てをコントロールして、使命を果たすための時間に費やしているように思います。
ファン一人一人に丁寧に対応する自分(B群)も、路上でピアノを弾く自分(B群)も全て、使命を果たすために自分(A)が、意思を働かせて活躍させています。
私たちは彼のように純粋にそして誠実に生きる事はなかなかできません。
感情に流され、今の快楽に溺れる事があります。
目先の損得に心が動く事もあります。
誘惑に負け、後悔する事もあります。
そもそも、自分にとって「生きる使命が何か」を知らずに生きているかもしれません。
この番組に登場した彼が、私に
「あなたの使命は何?」
「あなたは、本当に時間を大事に使っていますか?」
と、問いかけてくれた気がしました。
彼のように精一杯生きていきたいと思いました。
そして、必死に生きようとコロナと戦っている入院中の父に祈りを捧げたくなりました。