感謝してる?

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 夫婦関係でも、仕事関係でも、よくあることですが、仕事を分担し、お互いに精一杯取り組んでいる時、「やって当たり前」「できて当然」などという気持ちが強くなり、相手への感謝の気持ちをなかなか伝えられないでいることがよくあります。
 それどころか、相手が、十分に分担の仕事をしていないと思うと、不満をぶつける事になります。
 それが嫌味になったり、愚痴になったりして、相手を攻撃する事になります。
 これでは、お互いの関係をうまく築くことができません。

私自身、「感謝を十分伝えていない自分」があります。
そこで、一度、この自分と向き合ってみる事にしました。

 一見、自分と相手との関係に見えますが、実は、自分の中で起きている対立が、原因と考えることができます。

私の場合、
 「感謝を伝えたい自分」と「やって当たり前」の自分との攻め合いをしているようです。

 この両者が協力していれば、トラブルを未然に防ぐことができます。

「やって当たり前」の自分が強いと、任された仕事に責任を持ち仕事をすることがとても重要になります。そして、これは、自分の取り組みだけでなく、相手にも同じように強要する事になります。
 嫌味や愚痴は、その現れと考えることができます。

 この自分が強いため、感謝を伝えたい自分が隅に追いやられている感じです。
 対立した関係を変え、協力し合い、同じ方向を向くようにしなければなりません。

 そこで、この自分を生かしつつ、感謝を伝えたい自分をもっと生かすためには、それぞれの自分が深い部分で得ているものを考えてみました。

私の場合、
 感謝を伝えたい自分   → 思いやり
 やって当たり前の自分  → 誠実さ

次に、協力できるための共通の目標を考えてみます。
 
 私は、lこの両者が協力できる目標を
「相手を尊重し、支え合っている事を自覚する」
と決めました。
 
 この目標から両者が協力し合っている自分が活躍する世界をイメージしてみると、いろいろと気づくことが出てきました。
 
 ・分担せずに全てを自分できず、協力し合っています。
 ・分担せずに一緒にしている場面も見つかりました。
 ・分担に偏りがあるようにも見えてきました。
 ・助けられたり、補ってもらったりしている場面もありました。
 ・完璧ではないにしてもお互いの誠実さも見えてきました。
 ・支えたり、補ったりしている自分も見えました。

 感謝は、言葉だけでなく、相手を思いやる行動にも現れる事にも気づく事ができました。

 「感謝を伝えたい自分」と「やって当たり前」の自分が、協力し合うと、無理なく、自然な感じで繋がり合っていて、ギスギスした感じがありません。

 この心の状態が維持できるように、イメージトレーニングを続けようと思います。
 

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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