あなたの利き手はどっち?

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 毎日、浴槽の掃除をしています。スポンジに洗剤をつけて浴槽を磨きます。
 その時、私は、浴槽の右側は右手を使い、左側は左手を使って磨きます。
私は右利きなので、右手をよく使いますが、右手だけで浴槽を磨いていると右側の腕や肩が痛くなります。
 それで両方を使って掃除をする事にしました。幸い、若い頃に運動部の特訓の一つに利き手をなくすために左手を利用する機会がありました。そのおかげで、割と左右バランスよく使うことができます。

 利き手と同じように私たちが知らず知らず身につけた癖はいろいろあります。
 あまり聞いた事がないと思いますが、NLP心理学では、「利き感覚」という考え方があります。

 私たちの五感を視覚、聴覚、体感覚(触覚、味覚、臭覚)に分け、視覚優位の人、聴覚優位の人、体感覚優位の人がいると考えます。

 視覚優位・・・目に入る図や映像から判断することが多い。(例 話を聞く時には、話の内容よりも相手の表情や身振り手振りから受け止めやすい。車を購入する時には、形や色を重視するなど
 聴覚優位・・・耳から入る言葉や音から判断する事が多い。(例 話を聞く時には、話の内容や声から受け止めやすい、車を購入する時には、売り手から聞いた内容や車から出る音を重視するなど
 体感覚優位・・・体の感じ方から判断する事が多い。(例 話を聞く時には、相手との距離感や匂いが気になる。車を購入する時には、乗り心地を重視するなど

 これも自分の癖を知って、バランスよく使うと偏りが少なくなります。

 ちなみに私の体験から子どもの頃は、体験経験が少ないため、体感覚優位の子どもが多いように思います。
 (余談・・・身体の接触を子育てに利用すると効果的)
 きっと家庭生活の体験経験の量の違いによって、知らず知らずのうちに「利き感覚」が、身につくのだろうと思います。

 このように考えると、私たちが身につけた見方・考え方にも癖がある事に気づきます。

 時間厳守、潔癖さ、完璧さ、金銭感覚などは、わかりやすい癖です。

 これらも「利き感覚」と同様に体験経験の量の違いによって身につけた癖(もし言葉を当てはめるとすると「利き見方・考え方」)になります。
 これは、私たちが使っている「価値観」になります。

 価値観=自分 (潔癖症、完璧主義など)のように生きている人をよく見つけますが、癖の一つを自分にするのは、もったいない気がします。
 
 これも偏る事なくバランスよく使えた方が生きやすくなるように思います。


 自立と依存
  人に頼る事は恥ずかしい(情けない)と思うと頼れません。でも、頼る事があってもいいと考えると楽に頼れます。
 自由と束縛
  束縛されるのが嫌いだ言わず、ここでは、みんなに合わせようと考える事ができれば、仲間とうまくつながる事ができます。
 完璧と不備(不完全、不十分)
  完璧でないと許せないとこだわらず、ここは完璧でなくても何とかなると考える事ができれば、事をスムーズに進めることができます。

 このように価値観もバランスよく柔軟に使いこなすことができたら、もっと生きやすくなると思います。

 先日、「時間がない」と思っていた所、孫から卓球の誘いを受けました。
 ここは柔軟に対応しようと5試合やりました。試合に集中出来ず、結果は5戦5敗。
 孫は喜んで帰って行きました。
 悔しい気持ちもありましたが、「これなら会議に間に合う。」とほっとして、会場に向かいました。

 「時間がない」・・・何とかなるものです。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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