やるしかない
あずきの収穫が終わり、さやから種を取り出しました。
初めての体験で、種の取り出し方の要領が分からず自己流でやりました。
あずきのさやは、枝豆のように一斉に成熟せず、時期が異なり、収穫に時間がかかりました。
動画を参考に収穫時期を見計らいながら、当初収穫していましたが、短気な性格のため、待ちきれず、「さやの色が、薄い茶色になったものでも、乾燥させれば、いいかな。」と思い、干し網に入れて、天日干ししました。それでも全てのさやを収穫するために1ヶ月ほどかかり、最後は、「多少未熟でもいいや。」と、緑のさやも取り天日干しにしてしまいました。
さやの色が、焦げ茶色になるまでば、きっと自然に弾けて、種が簡単に取り出せるのかもしれませんが、なかなかその色にはならず、薄い茶色のままで種をさやから取り出す事にしました。
さやを両手一杯に取り、それを揉むようにして種と殻を分けます。粉々になった殻と一緒に種が落ちます。この種を袋に入れます。
粉々の殻と種を分けるのもなかなか大変でした。
大きな殻は手で取り除き、残ったものは、ふるいの中に入れ、掃除機で、殻やゴミを吸い取ります。
何度も繰り返し、ようやく750g程のあずきの種を収穫することができました。
こんなにあずきの種の収穫が大変だと思いませんでした。
こんな大変な事を皆さんもするのだろうかと思い、ネットで検索してみました。さすがネットに投稿するだけのことがあると感心しました。
知らなかった事がいろいろわかりました。
種を洗ってもよいことがわかり、まだ乾燥中のさやは、掃除機なしでやってみようと思います。
このあずきの収穫の体験を通して、「知らない事があると、多くの時間を無駄に使う」ことがわかりました。
ただし、この長い時間が、無駄だったかというとそうではありません。
どのように殻と種を分別しようかと知恵を働かせ、家庭にあるものを総動員して何とか作業をし続ける粘り強い自分を発見する事ができました。
また、虫に喰われ種や一部が欠けた種、変色している種を見つけた時に、「かわいそう。」「もったいない。」などと、感情が湧き上がり、あずきと向き合いながら、少しずつ袋の中のあずきが増えていくのを楽しむ自分を発見することができました。
「体験には、無駄な体験はない。必ず役に立つ。」
そんな思いが頭の中を巡っています。
袋の中のあずきが保存して利用できるためには、まだまだしなければならない工程がある事がわかったので、
「もう少しあずきと一緒にいたい。」
と思います。