目指すリーダー
最近、SNSで私のところに、
「この情報って、流していいのかな。偏った情報ではないのかな。」
と気になるメールが届きました。
私たちはいろいろな組織やグループに属しています。
その中でさまざまな情報が飛び交います。
個人の情報だったり、組織の情報だったり、さまざまです。
個人の情報については、かなり扱いに注意される方が、多くなっているように思います。
一方、組織の情報については、十分配慮されていないように思います。
例えば、
組織で決めた事に不満があると、その不満のはけ口としてSNSを利用する場合があります。
その情報は、その場にいたわけではないので、どのような経緯で、決定された情報なのか知ることができない偏った情報になります。
不満を訴えるために役立つ情報が流されているのですが、受け取る側は、不満と同時にこの偏った情報(組織の情報)を受け取ることになります。
私たちは、感情だけを受け取る事はできません。その背景も一緒に受け取るからこそ、その感情に共感できます。
例えば、
悲しい(感情)→別れを告げられた、誤解された、叱られた(背景)
嬉しい(感情)→褒められた、成功した、助けられた(背景)
苦しい(感情)→仕事が増えた、責められた、誤解された(背景)
容易に背景に現れる人(組織)との関係が想像できます。
この人(組織)ならば、こんな気持ち(感情)になるのも当然だと思い、「いいね。」(共感)になってしまいます。
本来ならば、組織の中で発生した感情は、組織の中で解消することが一番よいことですが、なかなかそれができないために、外部に感情を持ち出す事になっているのが、現状です。
(逆に、外に持ち出した方がいいと思って持ち出すこともあります。)
私たちは、気持ちに応えるために、共感しながら、背景に現れる人(組織)の問題にする事が多いように思います。
(「それは相手(組織)が悪いからだ。あなたがそう思うのも当然だ。」など)
でも、感情は心の問題であるので、外にある背景に焦点を当てても本当の解決にはなりません。
その感情を湧き上がらせてしまう自分の中に背景を見つける事が、本当の解決になります。
例えば、
不満を生み出した背景には、
・自分の思いを伝えた気持ちがある。
・認めてもらいたい気持ちがある。
・共にいたい気持ちがある。
・頼りたい気持ちがある。
・願いを叶えたい気持ちがある。
など
訴えた本人は、冷静でないので、この事に気づいていない事が多いように思います。(そのために問題解決しにくくなっているように思います。)
外にある背景でなく、内にある背景を探りながら、気になるメールをながめていました。