動きを決める原動力は?

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 人によって見方・考え方が、異なることは、誰もが知っています。
一緒に仕事をするときに、この事が、トラブルを生む事になったり、補ったり出来る原因になります。

 先日、係から依頼文書が出されました。要件が簡単に書かれた文書のため、文書の意図が分からず、文書を受け取った側が、対応に困ったり、誤解を招いたりする事が予想されました。

 気づいても、何もしなければ、文書を受け取った側の意図により、様々な対応をする事が予想されます。これでは、係の願い通りには進みません。

 至らない点を補うか、それともトラブルにするかは、受け取った側の対応にかかっています。

 いろいろな対応が考えられます。

 1 トラブルが起きても仕方がない。
 2 トラブルに巻き込まれたくないから、係の思いを察して動こう。
 3 トラブルを起こさないように、文書の修正をお願いしよう。

 トラブルを起こさないための対応が出来るのは、係の立場になって動く3の考え方しかありません。

 このことから、他人事にするとトラブルの原因を作り出す事になりますが、自分事にするとトラブルが少なくなる事がわかります。

 これを身の回りの出来事に当てはめて、考えてみると同じように考える事ができます。

 ゴミステーションに違反袋が出された時
 A 「誰?こんな袋を出すなんて!」
 B 「違反袋を出した人に伝えてあげなきゃ。」
 C 「この違反袋を何とか始末しよう。」

 行事の参加依頼があった時
 A 「都合がつけば参加してもいいかな。」
B 「みんなはどうするかな。相談して参加を決めよう。」
C 「行事を成功させるために何とか協力しよう。」

 ご近所の道路にゴミが時々落ちている事が多く
 A 「誰?こんなところにゴミを捨てるのは!」
 B 「ゴミを減らす取り組みをみんなで相談しなくちゃ。」
 C 「美しくしたいから、ゴミを拾おう。」

 Cのように行動に移すには、エネルギーが必要です。
そのエネルギーの源は、出来事への思いの強さがあるように思います。

 関心のある事については、自分事として動いているのが私たちだと思います。

 この事から考えると、関心を広げていくことが、トラブルを少なくする事になるのかもしれません。

 トラブルが少なくなれば、ストレスも少なくなります。

と言うことは、物事を自分事にして動く機会が増えれば、ストレスが少なくなると考える事ができます。


 昨日、駐車場から前の車が邪魔で出られないで困っている人がいました。
 その時、困っている人と、一緒になって対応を考えていた自分は、Cだった事に、今、気付きました。
 (ちなみに、文頭の文書の件は、トラブルを減らすために、Cで動きました。)

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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