補ってもらう環境を作る

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 早いもので、母の一周忌を迎える時期がきました。
 遊びに夢中になり、後始末をせず、次から次へと行動を変える子どものように、振り返ることなく、前へ前へと進んできた私です。

 一旦歩みを止めて、立ち止まり、足元や過去を振り返るよい機会になります。

 子どもならば、我が子を心配して、見守られているため、「いつまで遊んでいるの!勉強しなさい!」と注意をしてもらい、動きを変えることができますが、一人前の自立した大人には、注意をする人は、なかなか現れません。

 自立した以上は、自分の力で、何とかして改善する努力をしなければなりません。

 行動の癖や考え方の癖は、意識しないとなかなか変えられません。

 立ち止まって、振り返る機会を設ける機会を作る事は、この行動の癖や考え方の癖を見つけるよい機会になります。

 今回の一周忌を迎えるに当たって、色々な気づきがありました。

 妻から
 1 「一周忌をする準備をそろそろ始めなくてもいい?」
 2 「買い物もあるし、実家の整理もしなくちゃいけないわ。」

1 について
 夢中になって遊んでいる私に妻が「遊びをやめて、勉強しなさい!」と注意をされたようなものです。
 
2について
 勉強の内容を具体的にして、動きやすくしてもらったようなものです。

 振り返ることの苦手な自分だと改めて気づきました。同時に当日のイメージはできても、実現するまでの流れのイメージの弱さにも気づく事ができました。

 一番大きな気づきは、自分の至らない点を補ってもらっている環境があるということです。(妻に感謝)

 
 自立した人間であっても、完璧な人間はいません。
 誰にも至らない点があります。全て完璧にできることなどありません。
 ただ、補う環境があれば、できないことでも、かなりできることが増えていくように思います。

 このことは、家庭の事だけでなく、仕事の事でも、地域の事でも、同様です。

 そして、補う環境は、自らの努力で創り出すことができます。

 これには、日々の人との関わりや物の扱いが重要な気がします。
生き方や心情にも関わってきます。
 
・好き嫌いをせず、誰をも大事にする
・困っている人を見つけたら、手助けをする
・粗雑な扱いをせず、気持ちを込めて物を大事に使う
・時間を大事に使う
・自然の営みに感謝する
 など
 真面目にコツコツ誠実に生きている人ならば、助けたくなる人になれるように思います。
 
 私は、「いざという時に助けてもらえる自分になっているだろうか?」と自問自答しています。
 

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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