介護は、お好み焼き?

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 独居の父親が、手すりにつかまらないとトイレにも行けない体となり、独居生活を過ごす事が難しくなりました。
 妻と相談して、私が、父親の近くで寝る事になりました。
その生活が、半年程続いています。

 父親が夜中にトイレに行く回数は、3〜4回とかなりあります。
 その度に起きるわけではありませんが、満足のいく睡眠を取っているとは言い難い生活が、続いています。

 満足のいく睡眠が取れないこの生活をマイナスととらえると、辛い毎日を過ごさなければなりません。
 
 そこで、辛い生活を送りたくないので、マイナスを払拭できる見方考え方を探してみました。

・1日を振り返ってみても、満足・不満の両方を体験しているから、睡眠だけが、特別な事ではない。
 (そう言えば、睡眠時間を取られる時もあれば、取られない時もある)
・睡眠時間が短くなった時は、その分、「できること」が増える。
 (やり残した事や気になる事をする時間に充てる事ができる)
・ここまで尽くせる私は、素敵だ。
 (死んだ母もきっと喜んでくれるだろう。)
・父の住む実家に向かう前に、妻と必ず「おやすみ」の挨拶ができる。
 (自宅で就寝する時は、できる時もあれば、できない時もあった。)
・父親の健康状態を詳しく観察できる。
 (トイレに行く回数の多い時と少ない時の違いを過ごした生活の違いや体調などと結びつけて考える事ができるようになった。)

 これだけ見つけると、辛い生活ではなくなってきました。
明日からも続けられます。

 物事の良し悪しを判断して、自分自身を苦しめているのは、自分自身です。
 出来事についてすぐに判断して結論づけることは、視野を狭くしてしまいます。

  物事には、必ず、良い面と悪い面があります。
 
 俯瞰する時間を設けて、物事の良い面、悪い面の両方を眺めてみるとよいと、ストレスを和らげることになります。

 これは、お好み焼きを自分で焼いて食べる様子に似ています。必ず両面の焼き具合を確かめてからおいしくいただきます。
(焼いている時間・・・俯瞰する時間、裏面、表面・・・良い面・悪い面)

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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