「忘れ」を防ぐ

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 私は、放課後の子ども預かりを事業として行っています。

 子どもたちは、帰ってくると、ホワイトボードに、「勉強」「遊び」「読書」「仕事」「ふりかえり」などのカードを貼り、活動をします。
 一人ひとり予定表が違うため、自分で時間を意識しながら活動しなければなりません。
 計画通り日課を過ごすことは、なかなか難しいようです。

 特に入室した当初は、小学1年生という事もあり、一つの活動にどれ程の時間が必要なのか分からず、計画がずれることがほとんどです。
 決めた活動の順番通り出来ることから始まり、次第に立てた計画の時間に合わせて生活するようになっていきます。
 慣れてくると、友達の計画と合わせて、一緒に遊ぶ時間を作ったり、活動時間を組み替えたりするようになります。
 友達に誘われて活動をし始めると、つい夢中になって計画がずれたり、思いの外時間がかかってしまい活動を忘れたりします。
 
 このような子どもたちの生活を見ていると、私たちの日常生活とよく似ていると思います。

 新しいことを始めるとき、私は、その事にどれだけの時間がかかるのかわからないので、やってみながらおおよその時間を決めます。
 そして、それを1日の生活のどこに入れるとよいか考え、日課に位置付けます。
 2、3日は、計画通りできても、別にすべきことがあったり、夢中になってつい忘れたり、家族や仲間に誘われて、決めたことができなくなることがあります。

 預かっているしっかり者のAさんは、結構早い時期から、計画的に事を進める事に慣れ、今では、仲間のホワイトボードの計画を見て、「今は、遊びの時間じゃないよ、計画がずれているよ。」と仲間に声をかけてくれます。
 おかげで、忘れがちな「仕事(掃除)」や「読書」をし始める子がいます。

 私もよく忘れることがありますが、妻から「今日のスケジュールは、どうなっているの。」「あれ、しなくてもいいの。」と声をかけられることで、何とかやり続けている事があります。

 決めたことを自分の中に留めておく(内部記憶)だけでなく、掲示物や宣言して誰かに伝えておく事(外部記憶)を利用すると、決めた事が、続けやすくなります。
 

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須田敏男
専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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