感情を鎮めて、多面的に見る
私と同じように介護をしている方とお話をする機会がありました。
話の中で、「私の心の中に天使と悪魔がいる」という話をされました。
義母の介護をされている時の行動を振り返っての事でした。
その話が発展し、子育ての話になり、「わが子を叩いた事を今でも後悔している」と話されました。
子育てと言いながら、自分のストレスのはけ口にした事があるという事です。
私は、天使と悪魔は、一人ひとりの心の中にある事を預かりの子どもたちにも話を時々します。
勉強中に、仲間が遊びの話をし出した時、それに乗って話をし始めた時、「悪魔のささやきに乗っちゃダメだよ。」と注意します。
逆に、困った仲間に声をかけた時には、「天使の囁きだね。」と話します。
どちらも自分の中にあるという事がわかっているから、選択ができます。
その時々の仲間からの刺激に反応するのではなく、自分で決めて行動するから人間らしい生き方ができます。
天使と悪魔は、コインの裏表になります。同じ言葉を使っても、時と場の使い方を誤ったり、意図が相手とずれたりすると、天使が、悪魔になることがあります。
また、天使と悪魔は、光と影の関係でもあります。光が強くなれば、影も濃くなります。
両者を上手く使い分けていると、光も影も強くならずに済みます。
つまり、バランスが大事だと言うことです。
一方だけが強調されると生きづらくなります。
「天使と悪魔の両方が心の中にいることを、認識できる事がすごいですよ。脳の働きを上手く使っているから、今、穏やかに過ごせているのだと思いますよ。」
と話して、介護や子育ての話を終えました。
さて、自分の中に、天使と悪魔を発見できるでしょうか?