自分を大切にする
住民の防災意識や連帯感を高めるために、防災訓練を行う事は、とても重要だと考えています。
しかし、コロナ禍では、住民を集めて行う防災訓練を行わない地域が多いのが現実です。
住民が集まらなくても済む防災訓練はできないか考え、今回は避難先情報伝達訓練をする事にしました。
これは、災害時に誰がどこに避難しているかという情報を災害本部に伝える訓練です。
情報伝達の手段は、用紙で提出する他に、ネット上に用意した様式に携帯やタブレット、パソコンなどを利用して情報を入力する方法を用意しました。
伝達がうまくできないと困る方が、必ずいます。
そんな時に、ご近所に住む高齢者の方に声をかけ、
「ご自身で伝えられますか?」
「代わりに本部に伝えてあげましょうか?」
と声をかけてくださる方や、
逆にご近所の方に
「携帯が上手く使えないので、私の情報を本部に伝えてください。」
「家から出られないので、その旨を伝えてください。」
などと、助けを求める方がいてくださると、つながりが強化されます。
事前に伝達の練習をして、どの程度のつながりがあるのか把握して、本番に臨みたいと思います。
災害時に役立つのは、遠くの親戚よりも近くの他人です。
その意味では、防災訓練は、日ごろから気軽に挨拶できる関係を築くことの大切さに気づくよい機会にもなります。