苦難を乗り越える
現在、働き方改革が推進され、社会人となった人々が仕事場を離れ、家庭で過ごすことが多くなりました。また、コロナ禍が追い風となり、益々家庭で過ごす人が多くなっています。
そのためか、人間関係に問題を抱えたり、ストレスが増えたりと家庭でのトラブルが増えています。
ただし、これは、コロナ禍の有無に限らず、家庭内で起きる問題です。
現在のところ、この問題解決は、個人の問題として扱われています。
家庭で起きる家族との関係や子育てなどの悩みや問題を抱える人が、相談や研修を通して、人間関係改善やストレス解消(緩和)を学び、心の安定を図ろうと努力しています。そして、働き手として自らの力を十分発揮できる状態にしようと努力しています。
しかし、この努力ができず、日々の生活に追われている人は、努力をしている人よりもかなり多いのではないでしょうか。
学びたくても学べない・・・・これが、現実の社会だと思います。
家庭での生活が不安定になれば、家族の中の働き手である労働者の働く意欲や姿勢にも大きな影響を与えます。この状況が、全国各地にあると考えると、働き方改革を推進するこれからの社会が乗り越えなければならない大きな問題ではないかと思います。
それでは、誰がこの問題解決に積極的に取り組めばいいのでしょう?
私は、行政(社会教育施設)や個々の家庭ではなく、働く会社ではないかと思います。
この取り組みをすると、仕事への取組みがよくなり、会社の生産性を高めることになります。
ですから、企業経営者が組織的にこの問題解決に当たるとよいと思います。
会社ぐるみでこの対策に力を注げば、その会社の生産性は高められます。
そして、これとは別に今、正に企業経営者には、「健康経営」が求められています。
これらの対策は健康経営にも合致する内容です。
この健康経営の一環として、企業研修の内容に「社会教育」「家庭教育」を取り込み、個々のストレス解消(緩和)や家族の人間関係などを扱うことができます。
社会全体から考えると、この取り組みは、働き方改革を実践する働き手の心理的サポートになります。
働き方改革を物理的に支えるだけではなく、心理的に支えることが、働き方改革を推進し、働き手を大切にする会社になるのではないでしょか。
皆さんは、どう思います?