私は大丈夫
Yahoo!知恵袋に投稿された結婚生活に悩む方への投稿になります。
（「全てを受け入れてくれた彼」と「重いと感じる旦那」・・・結婚生活を続けるつらさ」）
詳しい内容は、https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14235924989 でご確認ください。
※結婚生活のトラブルをすぐに離婚につなげる人が多い社会でいいのかという疑問を感じながら、トラブルを乗り越えて結婚生活を続けようとする方を応援したいという気持ちで書きました。
＜回答＞
つらい毎日をお過ごしのことと存じます。
「それは今が幸せじゃないからで、忘れて思い出にできていた時もあったので、今をどうにかしないといけないんだとわかっています。」・・・・・この言葉からあなたの辛さが痛いほど伝わってきます。
文面からは、事情を十分汲み取れないため、不十分で的外れなアドバイスになるかもしれませんが、お許しください。
（長文になります。）
私たちは、結婚し、生活を共にすることで、新たな発見をすることがあります。そして、思い描いていた結婚生活とは程遠いと感じることは少なからず誰にもあります。
そして、あなたは今、結婚前に描いていた旦那さんへの期待と結婚後の旦那さんの実際とのギャップに苦しんでおられるのではないかと想像します。
文面から、想像しますと、旦那さんに「私の全てを受け止めてほしい」との願いがあるから、受け止めてくれない旦那さんを否定し、受け止めてくれる彼氏を肯定しているのではないかと思います。
その旦那さんは、あなたの言葉を「重い」と言われているので、あなたは、願いが叶わない結婚生活をこれから送らなければならないと悲観的になっておられるのではないでしょうか。
破綻しかけているという言葉は、その表れだと思います。
ここに見られるいくつかの思い込みを外すことが今の旦那さんへの思いを変えることになり、関係改善につながります。
そもそも「私の全てを受け止めてくれる人」がいるのでしょうか？ これは、思い込みです。
＜根拠＞
・私自身でさえ、自分の全てがわかりません。自分の全てをわかる人はいないと思います。
（あなた自身がご自分の事をどれ程ご存じなのでしょう？他人は気づけても、ご自分が気づかない事があります。）
・今の自分は、昨日の自分とも違います。明日の自分とも違います。常に変化しています。これら全ての自分を受け止めることはできません。
（変化していないと思うから、過去の記憶にある自分と同じ自分が、今の自分だと考えるのだと思います。これは錯覚です。）
・あなたの中にいろいろなあなたがいます。依存したいあなたもいれば、自立したいあなたもいます。数えきれないほどのあなたがあなたの中にいます。これら全てを受け止めることはできません。
（依存したい自分が現れた時、旦那さんに頼りたくなると思います。この相談をされている今は、自分の力で何とかしようとする力強い自立したあなたが現れているように見えます。） このように考えると、「全てを受け止める」ことは、大変難しいことだとわかります。彼氏も本当は、全てを受け止めたわけではありません。あなたが求めたことに十分応えてくれたからそのように感じたのだろうと思います。
そして、同じような対応を旦那さんに求めているあなたがいるということだと思います。 あなたが求めているのは、あなたの一部です。
もしかするとあなたが受け止めてくれると感じたのは、この部分ではないでしょうか。
そして、その一部にも応えてもらえず、「重い」と否定されたために、絶望的になっているのではないでしょうか。
あなたは、あなたの中にいるいろいろなご自分を旦那さんに見せています。当然、あなたが気づいていない事も受け止めていてくださいます。（結婚生活を続けておられることが証拠です。）
広い視野に立ち、ご自身と旦那さんをいろいろな角度から見つめなおしてみてはいかがでしょう。（ご自身、旦那さんの見え方が変わります。）
・本当に旦那さんはあなたを受け止めていないのでしょうか。
結婚生活（日常の生活、仕事、家事、夫婦生活、将来設計、家計など）を一つ一つ丁寧に見直してみます。
・あなたが旦那さんに求めているのは、本当は何でしょう？
あなたが旦那さんに見せる姿（あなたの一部・・・頼りたい、知りたい、一緒にしたいなど）の元となる根底にあるあなたを見つめます。
・破綻しかけていると感じたのは、結婚生活のどの部分になるのでしょう？今の状況を結婚した当時から現在に至った出来事を時系列にならべて整理します。
そして、その出来事を振り返りながら、夫婦の間に何が起きたのか、そして、その時、どのように対処したのか、その過程で何を学んだのか、そして、他に学べることはなかったかを整理します。
（※ここに破綻しかけているというあなた自身も登場させてください。破綻しかけていると考えるようになった過程がわかりやすくなるはずです。）
もしかすると、今のあなたは、重箱の隅をつついているのかもしれません。体に現れる感情は1つなので、今は、重箱の隅をつついた時の辛い感情が表れているのかもしません。
結婚生活全体を俯瞰し、旦那さんとご自身を広い視野から見つめなおすとよいと思います。
これからも結婚生活は続きます。そして、あなたは、そのつもりでいらっしゃいます。（文面から伝わってきます。）
ただし、見つめなおしをしている今の状況には、結婚当時に思い描いた未来の結婚生活は、描かれていません。
山あり谷ありの人生です。結婚生活も同様です。
50年先の夫婦の姿をイメージしながら、今（谷）の結婚生活を意識し、どのようにこの危機を二人で乗り越え、これからの結婚生活を築いていけるか、その可能性を探ってみられてはいかがでしょう。
幸せな結婚生活を送りたい・・・思わない人はいないと思います。
でも、幸せな結婚生活は互いの努力によって培われるものです。相手を責めることなく、お互いに譲り合い、補い合いながら、求めていくことになります。
今は、冷静に結婚生活を見つめる機会になります。ご自身を大切にされ、自らの意思で幸せな結婚生活を続けられることをお祈りします。
