古くなった道具をうまく利用していますか?

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 私たちは、たくさんの価値観を身につけています。この価値観を道具にして、様々な出来事にうまく対処して生きています。

<例 時間厳守>
約束の時間に遅れることは、決してなく、相手に迷惑をかけないよう努力をします。

 この価値観を磨きすぎると、相手にとっては受け入れがたいものにもなります。
 (磨くと感情ともつながってくる)

 時間厳守を相手にも要求し、少し遅れただけで、相手を責めるようになります。
 (待つ間のイライラ感がそうさせてしまいます。)

      自  分             遅れた相手
  「少しでも遅れたらだめだ。」⇔「少しぐらい遅れても、いいでしょ。」


 人間関係のトラブルは、この道具の使い方のまずさから生まれます。

  価値観は、幼い頃の体験・経験に基づいて作られ、年齢を重ねながら、繰り返し強化します。
 そして、価値観だけにとどまらず、感情ともつながります。(充実感、満足感、欠乏感、喪失感など)

 幼い頃に身につけたことを忘れて、あたかも今の自分の大事な道具として、古い道具を使い続けています。

 道具は、今の状況に合わせて使うことで、自分を生かすことができます。

 柔軟に道具を使うことができれば、トラブルやストレスも少なくなります。
    
         自   分                  遅れた相手
   「誰でも遅れることはある。大丈夫だよ。」 ⇔  「よかった。・・・ごめんなさい。」


 幼い頃と比べると成長し、知恵を使うことができるようになります。
 ですから、古い価値観でも柔軟に利用することができます。
 これが、人間関係を円滑にします。逆に、こだわり続けるとトラブルになります。

 幼い頃と同様に道具を使い続けるか、それとも成長した自分として柔軟に道具を使うかは、自分次第です。

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須田敏男
専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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