諦めの悪い自分
私たちは、たくさんの価値観を身につけています。この価値観を道具にして、様々な出来事にうまく対処して生きています。
<例 時間厳守>
約束の時間に遅れることは、決してなく、相手に迷惑をかけないよう努力をします。
この価値観を磨きすぎると、相手にとっては受け入れがたいものにもなります。
(磨くと感情ともつながってくる)
時間厳守を相手にも要求し、少し遅れただけで、相手を責めるようになります。
(待つ間のイライラ感がそうさせてしまいます。)
自 分 遅れた相手
「少しでも遅れたらだめだ。」⇔「少しぐらい遅れても、いいでしょ。」
人間関係のトラブルは、この道具の使い方のまずさから生まれます。
価値観は、幼い頃の体験・経験に基づいて作られ、年齢を重ねながら、繰り返し強化します。
そして、価値観だけにとどまらず、感情ともつながります。(充実感、満足感、欠乏感、喪失感など)
幼い頃に身につけたことを忘れて、あたかも今の自分の大事な道具として、古い道具を使い続けています。
道具は、今の状況に合わせて使うことで、自分を生かすことができます。
柔軟に道具を使うことができれば、トラブルやストレスも少なくなります。
自 分 遅れた相手
「誰でも遅れることはある。大丈夫だよ。」 ⇔ 「よかった。・・・ごめんなさい。」
幼い頃と比べると成長し、知恵を使うことができるようになります。
ですから、古い価値観でも柔軟に利用することができます。
これが、人間関係を円滑にします。逆に、こだわり続けるとトラブルになります。
幼い頃と同様に道具を使い続けるか、それとも成長した自分として柔軟に道具を使うかは、自分次第です。