子どもの心はどんなふうに育つ?
昨日の昼、息子が約束違反をしたので、その場で叱り…、もとい、怒りました。
子どもがまずいことをしたのだから怒るのは当然。親にはこんな思い込みがあることが少なくありません。もちろん私も含めて(汗)。
ですが、「叱る」という関わりには、実はかなり高等な工夫、智恵、技術が必要です。昨日の私はそれを大きく外した超絶失敗パターンでした( ̄▽ ̄)
「叱る」のその前に
子どもが何かをやらかしたとき、その場で叱りたくなることは多いのではないでしょうか。そのときじゃないと効果がないから、みたいな感じで。
でもですね、これが一番うまくいかないパターンかもしれません。
子どもを叱るという場面では私たち親は多くの場合、神経が覚醒して「闘うモード」になっているものです。グルルルと唸っている野良犬と対峙しているときのモードです。その状態では理性なんて機能してくれるはずないですよね。
つまり、その状態で行動を起こせば、いくら自分を抑えながらやったところで戦闘もしくは防衛モードになるだけで、建設的な関わりは見込めないということになっちゃいます。
ということで、子どもを叱るかどうかはさておいて、まずはとにかく
*自分を落ち着かせる
が最優先事項になります。
その場で叱りたい気持ちをぐっと堪えて、一旦場を離れる。そこで自分を落ち着けることに尽力する。何をさておいてもこれが大切です。(私も次回はここを外さないよう頑張ります!)
いつ叱る?
しばらく時間が経てば、子どものやらかしが極端なものでない限り、それほど気にならなくなってくる瞬間が訪れることもあるでしょう。
私たち親がその出来事を思い出してもさほど昂らない瞬間です。
叱るとしたらこのタイミングがいいかもしれません。当時の出来事を思い出してもさして神経が昂らず、落ち着いていられる状態。
この瞬間なら【怒る】ではなく【諭す】ができるるのではないでしょうか。
どこで叱る?
これはビジネスの場でも言われているコツですが
◯褒めるのはみんなの前で
●叱るのは人がいない場で
子育てもこれがいいかもしれません。
ただ個人的には、一方の親が叱るのであれば、もう一方の親がその後の「慰め役」になることが必要だと思います。そうしないと感情をうまくなだめられず、先々の感情調整に支障が出る恐れもありますので。
決してみんなで追い込むようなことだけはしないでくださいね。そんなことをされたら子どもは自分を立て直すことができなくなってしまいますから。
どんなふうに叱る?
注意されるにしても、親が落ち着いた状態であれば子どもはさほど構えなくて済みますね。それが「いつ叱るか」のポイントでした。
次いで子どもが追い込まれることなく、助け舟も期待できるとなお望ましいですね。それが「どこで叱るか」のポイントでした。
それを踏まえて「どう叱るか」。
先の2点を踏まえていれば、穏やかな表情、態度、口調で接することが可能になっているはずです。
こんな状態で諭すことができたらかなりいいですね!
そこにユーモアまで加えられたら効果倍増です(*≧∀≦*)
叱りたいときに叱ってもあまり効果は見込めませんが、子どもが「受け取れるとき」であり、尚且つ「受け取れるような伝え方」をされたときこそ、最も効果が得られるのではないでしょうか。
何を叱る?
ここまでは「叱る」を前提に話を進めてきましたが、それ以前に大切なことがありました。それは、、、
*そもそも本当に叱る必要があることか?
私たち親が子どもを叱るときは大抵
・正しい
・子どものため
という前提を持っています。
だからこそ叱るという行為が選択できるわけです。でももしこの前提が誤っていたらどうなるでしょうか?
それではそもそも叱ることが子どもにとってなんの意味もない、ただの「嫌なことをされた体験」で終わります。
親の未解決の劣等感、社会的な思い込みなどによって、私たち親が「正しい」と信じたことを子どもに押し付けることはよくあることです。いわゆる「親の期待」というやつです。
それで子どもの人生がより良くなることもあるでしょうから、それ自体が一概に悪いとは言えません。
ですが、それがもしも
【子ども本来の趨勢とずれている】
ものであれば子どもは逆にダメージを被りかねません。
親にとっての「正しい」「子どものため」を押し付けられてきたことによって、大人になってまで苦しむことになってしまった人たちをこれまでたくさん見てきました。
この結末は、子どもにとってだけでなく、親にとっても不幸なものではないでしょうか。
*子どもを「何のために」叱るのか
実はこれこそ一番大事なのかもしれません。
まとめ
ここまでをおさらいします。
①叱るのは何のためか?という本質的な目的を私たち親が普段から押さえておく
②叱るべき場面ではまず自分を落ち着かせることを最優先する
③穏やかに接することのできるタイミングで、なだめ役がいる状態で、優しく「諭す」(場合によっては一人二役が必要)
ステップとしてはこの3つくらいで十分だと思います。
その手前のステップ0
ではありますが、実はその手前にあるステップ⓪があると考えておりまして、ここではそれを最後にお知らせします。
ステップ⓪とはずばり!
★自分育て
子どもを育てる前に、まず自分を育てよう!です。
徹底したセルフケア、未解決のコンプレックスの解消、自分で自分を支えられるようになること、自分自身に慈悲的に接することができるようになること。
実はこの辺りが何より大切な下準備。家作りでいえば基礎工事です。ここがしっかりすると、家は少々のことでは倒れなくなりますもの。
これまでのクライエントさんを見てみても、ここが盤石になればなるほど、子育てが「大変だけど、楽しい♪」に変化していかれましたよ。
あなたもぜひ!