「子どもを叩いてしまう…」
こんにちは。
たかざわです。
前回は
●子どもの心を健康的に育むもの
の第3位の銅メダルをお伝えしました。
今回は第2位の銀メダルのご紹介です。
有能感・自己同一性
有能感とは読んで字のごとく
「自分には能力がある」
と信じることができる感覚です。
これが子どもの心育ての銀メダルです。
しかしよくある勘違い。
それは
「他者と比べて」
という意味では“ない”ということです。
それは有能感ではなく
他者比較に基づく「評価(ジャッジ)」です。
ここで言う銀メダルはそういうものではありません。
*自分にもできることがあって
*それで人の役に立つことができて
*だから必要とされて
…のような漠然とした感覚のことです。
私たちがふだん口にする
“自信”
という言葉が意味的には近いかもしれません。
子どもがこういった感覚を信じられるようなかかわりが子育てにおいてとても大切な銀メダル的かかわりです。
有能感を育む関わりとは
ではどんな関わりが子どもの有能感を育むのでしょうか。
何はともあれまずは
*させてみる
でも大抵は失敗することでしょう。
失敗したら、、、
*どうすればよかった考えてもらう
これで案が出ればそれをやってもらうといいですね。
もし経験や年齢の面からそれが難しかったら、、、
*お手本を見せる(できれば分かりやすい解説を付けて)
これだと全部うまくいかなくても、うまくいった「部分」はきっとあるはずです。そしたらすかさず、、、
*そのできた「部分」を事実として言葉で伝える
これは
「すごいねー!」
「えらいねー!」
といった“褒める”とは違います。
「一人で留守番できたね」
「自分で学校の準備できたね」
「友だちと仲直りしたんだね」
…
のように事実を伝えるということです。
そしたら最後の締めに、、、
*「愛語」を添える
愛語とは
「ありがとう」
「助かった」
「うれしい」
といった言葉たちです。
こういったことの繰り返しが、少しずつ子どもの有能感を育んでくれます。
有能感を邪魔するもの
ですが、これを邪魔するものがあります。
なんでしょうか。
それは
●親の先回り・肩代わり
です。
自分がやったほうが早いからと手出ししたり、
言ってもやらないからと手出ししたり、
子どもが失敗しないようにと手出し口出ししたり、
頼まれてもいないことを「良かれ」と手出ししたり、
かわいそうだからと代わりにやってあげたり。
こういった関わりに慣れてしまったらもしかしたら子どもは、、、
・「自分にはできない」とチャレンジを避けたり
・「やってもらって当たり前」と依存的になったり
・「自分なんてどうせ」と自分の価値を低く見たり
なんて傾向を持ってしまうかもしれません。
そのままでは自分で
*判断する
*選択する
*意思決定する
*行動する
*振り返る(考える)
*責任を持ってやり直す
といったことは困難になることでしょう。
親の仕事
こう見ていくと親の仕事は
「子どもにどう関わるか」のDoよりも
「親として自分がどうあるか」のBeのほうが大切なようです。
とはいえ親という生き物は子どもを愛すればこそ手出し口出ししたくなるもの。
それは私もひじょーーーに同感でございます( ̄▽ ̄)
でもそれが先々のわが子の生きづらさを招くくらいなら、しんどいけれどもどうにか踏ん張って
*もどかしくても待つ
*子どもの力を信頼する
*子どものことは子どもに任せる(委ねる)
*小さな変化も見逃さないよう観察する
そんなあり方ができる親でありたいと思います。
とはいえもちろん危険や脅威は全力で排除すること。
これも大切な親の仕事ですね。
では次回は
子どもの心を健康に育む関わり
の金メダルをご紹介しますね。