子どもの心はどんなふうに育つ?
トラウマの影響
前回のコラムでは、どのようにして子どもの心は
傷つくのかについて述べてみました。
今回はその傷が子どもの心にどういった影響を
及ぼすかを簡単に挙げてみます。
身体への影響
・人の中にいるだけで神経が過剰に高ぶる(ビクビク)
・音や光や臭いなどの刺激を強く感じる
感情への影響
・不安やイライラを感じやすくなる
・感情のアップダウンが激しい
・自分で感情をうまく調整できない
認知(思考)への影響
・「~べき」「~であってはいけない」に縛られる
・白か黒かといった極端に考え方になりやすい
・頭の中を考えがグルグル堂々巡りする
生き方への影響
・自分の感情・ニーズ・欲求がよくわからない
・生きている実感が乏しい
・人から嫌われることが何より怖い
・人を信頼することが難しい
・自分の気持ちや意見をオープンにできない
連鎖を断つ
子どものころの心の傷は、こういったいろんな
影響を残すことがあります。
そしてその傷が癒えないままに大人になり、
親となったとき、次世代の子どもたちに同様の
傷を与えることがあります。
いわゆる連鎖です。
その負の連鎖を止めるためには、
子育て(parenting)をより良くすることは大切ですが、
その前に
自分育て(re-parenting)に取り組むことが
より重要なのかもしれません。
親御さん自身がまず傷の影響から回復し、
自分で自分を助けてあげませんか。
そのうえで子育てに取り組めば、
きっと子育てを楽しめるようになりますよ^^