日産フーガの本革シートの横が破れて困っています。修理してキレイに塗装はできますか?
白の本革シートの修理や補修でよくあるご依頼です。
今回のお悩みはNSX NA1型白色本革シートの汚れです。
福岡県太宰府市の自動車販売店の方からご相談がありました。NSXの白の本革シート全体が薄汚れていて自分の手ではどうにも出来ません。なんとかキレイにしてもらえませんか?
NSX白の本革シートの状態は確かに全体的に汚れている印象でした。本革シートクリーニングで全体的にキレイにして部分的な擦れがあればリペア補修かと思ったのが最初の所見です。
しかしよく観察すると本革シート表面の白色の塗装が細かく亀裂が発生しその部分が黒くなっています。
クリーニングだけではキレイにならないと判断し本革シート全体を補色していく計画となる旨をお客様にお伝えして作業に取り掛かりました。
今回のようなケースは比較的新しい車輛では起こりにくい状態です。新しいと本革シート表面の塗装も柔軟性を持っているので汚れてもクリーニングで落ちる場合がほとんどです。
やはり30年以上経過している本革シートはなんらかの経年劣化が生じているということでしょうね。
NSX NA1型の本革シートリペア補修方法
1.施工範囲をクリーニング
2.劣化したヒビや割れに充填剤で埋める
3.周囲と違和感がないようにサンディング
4.調色しスプレーガンで塗装する
ビフォーアフター
白に近い明るいベージュの本革シートです。明るい色だけに薄汚れた印象になっているのがもったいない状態です。赤色のボディ色に映える内装にしていきます。
運転席、助手席ともシート全塗装するため本革シート以外を養生しています。
全体的にリペア塗装をしたので明るい室内になったと思います。それにしてもこの時代のスポーツカーはとてもゴージャスは本革シートを採用していたんですね。とても良い雰囲気です。
本革シートリペア中にステップ部にも傷があるのを発見しました。ここもリペアしてないと乗り降りする際に気になりそうです。
ステップ部のリペア完了です。これで満足ですね。
赤いボディのNSXの車内のキレイな白い本革シート。とても特別感のある雰囲気になりました。奥のフェラーリにも負けていません。