顧客目線に立ち「こうしてほしい」という思いに寄り添った住まいを提案（3/3）

遠隔操作や高齢者の見守りができるIoT技術を導入した住宅にも力を入れたい

　西村さんがこれから力を入れていきたいのが、生活の利便性を高めるIoT技術の導入です。家電やスマートフォンをインターネットでつなぐもので、鍵を閉めずに家を出てしまった際、遠隔操作で施錠をしたり、帰宅前にエアコンを付けたり、お風呂を沸かしたりすることもできます。

　ほかにも、ベッドや室内にセンサーなどを設置して、就寝や起床といった生活習慣のデータを収集・分析し、高齢者の見守りに役立てるシステムも提案していきたいと考えています。

　「AI(人工知能)などはすさまじい速度で進歩していますから、新しいテクノロジーを積極的に取り入れることで差別化を図っていくつもりです。現在メーカー各社と打ち合わせをしています」

　さらに、西村さんが取り組みたいと語るのがマンションの開発です。「分譲でも賃貸でも、大きな土地を仕入れて自社で建設から管理までしてみたい。不動産会社として目指しているゴールの一つです」

　自身が生まれ育った街への愛着が深く、活性化に向けた意気込みも見せます。「北九州市は買い物に便利な商業施設が点在していますし、博多はもちろん、山口や広島、関西へのアクセスも良好。もっと発展できる余地があると感じます。最近は空き家も増えていますから、売却のお手伝いも含め適切に活用していくことで、必要としている方へより良い住まいを提供していきたいですね」

　若きエースとして自社を率い、「住みやすい街づくりに貢献していきたい」と展望を描きます。

（取材年月：2023年8月）

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