地元北九州の発展に貢献する不動産のプロ西村洋人

地元北九州の発展に貢献する不動産のプロ

西村洋人

土地探しから施工、入居後のアフターフォローまで一貫して請け負えるのが強み

　「土地の調達からお住まいのプランニングと施工、入居後のアフターフォローまで、家づくりやお手入れについて一貫して請け負える点が当社の大きな強みです」

　そう話すのは、北九州市に本拠を構え不動産業を展開する「源」の常務取締役、西村洋人さん。土地・建物の売買や家屋の解体、宅地造成に対応。戸建ての新築やメンテナンス、既存住宅のリフォーム、マンションの大規模修繕なども手掛けています。

　西村さんが大切にしているのは、顧客目線に立ち「こうしてほしい」という思いに寄り添うこと。例えば、土地の獲得から委託された際。売りに出ている中から選ぶのではなく、広さや立地など顧客の希望を聞いた上で条件に当てはまる物件を自分の足で探し回り、不動産の概要を記した公的な謄本を取得し、地主と交渉を重ねると言います。

　「北九州市のあるエリアで家を建てたいという地元の方がいました。苦労の末、やっとピッタリの場所を見つけ、地主さまに『慣れ親しんだ地域でわが家が欲しいという方がいらっしゃいます。お譲りいただけませんか』とお願いしたところ、当方の熱意が伝わったのか、お売りいただけたことがあります。お客さまにも非常に喜んでいただきました」

　また、間取りや設備の自由度が高い注文住宅の場合は、予算内で施主の要望を可能な限り形にしていきます。建売住宅を開発する際は、大気汚染物質のPM2.5や黄砂対策として室内干しができるようにしたり、自動車を3台以上止められるようにしたり、北九州市で快適に、不便なく暮らしていける仕様にしているそうです。

住宅ローンで失敗しないため、ライフプランに合わせた資金計画の相談にも対応

　1994年に北九州市で生まれた西村さん。県立戸畑工業高校建築科を卒業後、建設会社に入社し、現場監督として工事の進行指示などを担います。約4年間の勤務を経て、土地・建物の売買契約に関する専門家・宅地建物取引士の資格を取得したのを機に、不動産会社「源」へ移籍しました。

　「建設業では、スケジュール内に完了するように工程を段取りよく進めなければいけません。それはそれで難しいですが、不動産業では、一から自分で仕事を取ってこなければならない別の難しさがあります」

　顧客開拓や案件獲得など毎日が試行錯誤ですが、「強引な営業はしない」と力を込めます。「『周囲が自宅を構えているから私も』という考え方はお勧めしません。大きな金額が動きますから、焦らず、じっくりと検討することが大切です。せっかく家を買ったのにローンが払えなくなっては大変ですからね。当方では、住宅ローンや火災保険の支払いを含め、お客さまのライフプランに合わせた資金計画の相談にも応じます」

　住宅購入は人生の一大イベントであり、誰であれ失敗したくはないものです。無理のない返済プランを立てることから、西村さんのもとでは、注文住宅と建売住宅を合わせ、年間約20ものファミリーのマイホームをかなえています。

　日々、顧客のために市内を飛び回っている西村さん。休日は、大ファンだという福岡ソフトバンクホークスの野球観戦やゴルフに出掛け、息抜きをかねて交流の輪を広げています。

遠隔操作や高齢者の見守りができるIoT技術を導入した住宅にも力を入れたい

　西村さんがこれから力を入れていきたいのが、生活の利便性を高めるIoT技術の導入です。家電やスマートフォンをインターネットでつなぐもので、鍵を閉めずに家を出てしまった際、遠隔操作で施錠をしたり、帰宅前にエアコンを付けたり、お風呂を沸かしたりすることもできます。

　ほかにも、ベッドや室内にセンサーなどを設置して、就寝や起床といった生活習慣のデータを収集・分析し、高齢者の見守りに役立てるシステムも提案していきたいと考えています。

　「AI(人工知能)などはすさまじい速度で進歩していますから、新しいテクノロジーを積極的に取り入れることで差別化を図っていくつもりです。現在メーカー各社と打ち合わせをしています」

　さらに、西村さんが取り組みたいと語るのがマンションの開発です。「分譲でも賃貸でも、大きな土地を仕入れて自社で建設から管理までしてみたい。不動産会社として目指しているゴールの一つです」

　自身が生まれ育った街への愛着が深く、活性化に向けた意気込みも見せます。「北九州市は買い物に便利な商業施設が点在していますし、博多はもちろん、山口や広島、関西へのアクセスも良好。もっと発展できる余地があると感じます。最近は空き家も増えていますから、売却のお手伝いも含め適切に活用していくことで、必要としている方へより良い住まいを提供していきたいですね」

　若きエースとして自社を率い、「住みやすい街づくりに貢献していきたい」と展望を描きます。

（取材年月：2023年8月）

顧客目線に立ち「こうしてほしい」という思いに寄り添った住まいを提案

土地探しから施工、入居後のアフターフォローまで一貫して請け負えるのが強み

住宅ローンで失敗しないため、ライフプランに合わせた資金計画の相談にも対応

遠隔操作や高齢者の見守りができるIoT技術を導入した住宅にも力を入れたい

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