眼鏡店が気をつけている個人情報保護や二重価格違反
最近、「眼鏡作製技能士が在籍しているお店を探して来ました」
というお客様が増えてきました。
中には、「眼鏡作製技能士の方が、ヒアリングから視力測定、
レンズやフレームの選定、加工、フィッティングまで担当してもらえますか?」
というお問い合わせをいただくこともあります。
それだけ「眼鏡作製技能士」という国家資格が
少しずつ知られるようになってきたのだと感じています。
では、なぜ眼鏡作製技能士という国家資格が誕生したのでしょうか。
今回は、その理由について私なりの考えも交えながらお話ししたいと思います。
眼鏡作製技能士とは?
眼鏡作製技能士は、令和3年(2021年)に創設された厚生労働省所管の国家検定資格です。
それまで眼鏡業界には、公益社団法人日本眼鏡技術者協会による
「認定眼鏡士」という民間資格がありました。
その制度を基盤として、現在は
* 1級眼鏡作製技能士
* 2級眼鏡作製技能士
へと移行しています。
さらに資格取得後も、継続的なリカレント教育を受講している会員は、
「1級プライム会員」「2級プライム会員」として登録されています。
私自身も、1級眼鏡作製技能士(プライム会員)として、活動しています。
眼鏡は、レンズ設計や測定方法、フレーム素材などが日々進歩しています。
そのため、一度資格を取得すれば終わりではなく、
新しい知識や技術を継続して学び続けることが重要だと考えています。
プライム会員制度は、そのような継続的な学習を行っていることを示す制度でもあり、
私自身も日々の業務に活かせるよう研鑽を続けています。
なぜ国家資格になったのでしょうか?
眼鏡は、資格がなくても販売することができます。
しかし、「販売できること」と、「その人に本当に合ったメガネを作れること」は、
必ずしも同じではありません。
現在のメガネには、
* 単焦点レンズ
* 遠近両用レンズ
* 中近・近々レンズ
* 調光レンズ
* 偏光レンズ
* インディヴィジュアル設計レンズ
など、多くの種類があります。
さらに、度数だけでなく、
* 乱視
* 軸度
* 加入度
* プリズム
* 瞳孔間距離(PD)
* 光学中心
* フィッティング
* 使用目的
* 仕事や趣味
* 姿勢や生活環境
など、さまざまな要素を考慮しなければ、本当に快適なメガネは作れません。
近年では、「見えるメガネ」だけではなく、
「疲れにくいメガネ」「生活に合ったメガネ」が求められるようになりました。
こうした専門性の高まりから、一定水準の知識と技能を持つ人材を育成し、
お客様にも分かりやすく示すために、
国家資格である眼鏡作製技能士が創設されたのではないかと私は考えています。
眼鏡作製技能士の役割
眼鏡作製技能士の仕事は、単に視力を測ることではありません。
まず、お客様のお話を伺い、
* どのような場面で使うのか
* 仕事では何を見ることが多いのか
* 趣味ではどのような見え方が必要なのか
* 現在困っていることは何か
を確認します。
その内容をもとに視力測定を行い、レンズやフレームを選定し、
加工、フィッティング、アフターフォローまで行います。
つまり、一つひとつの工程が独立しているのではなく、
すべてがつながって初めて、お客様に合った一本のメガネが完成します。
資格があれば安心?
もちろん、資格を持っているからといって、必ず良いメガネが作れるとは限りません。
反対に、資格がなくても豊富な経験や高い技術を持つ方もおられます。
しかし、眼鏡作製技能士は、
一定水準以上の知識や技能を身につけていることを国が認めた資格です。
また、1級プライム会員であれば、
資格取得後も継続して新しい知識や技術を学び続けている一つの目安になります。
お店選びに迷ったときは、「眼鏡作製技能士が在籍しているか」
という点も参考にされるとよいと思います。
まとめ
眼鏡作製技能士という国家資格が誕生した背景には、
メガネに求められる役割が大きく変化してきたことがあります。
現在のメガネは、単に視力を補うための道具ではなく、
仕事や趣味、生活環境まで考慮して、一人ひとりに最適な見え方を提供するためのものです。
そのためには、視力測定だけではなく、
ヒアリング、レンズやフレームの選定、加工、フィッティング、アフターフォローまで含めた
総合的な知識と技術が求められます。
資格そのものが目的ではありません。
お客様一人ひとりに、より快適で疲れにくい見え方を提供するために学び続けることこそ、
眼鏡作製技能士の本当の役割だと私は考えています。
新しいメガネを作る際や、今お使いのメガネに違和感がある場合は、
「眼鏡作製技能士が在籍しているお店」という視点でも、お店選びをしてみてはいかがでしょうか。
次回は、「左右でレンズ設計が違っても大丈夫?片眼だけレンズを交換しても問題ない?」
について


