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レンズのカラーは、どこまで要望に添える?

豊福祐史

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テーマ:知っておくべきレンズの話

レンズのカラーには様々な色があります。

アリアーテカラーの基本的な色以外に、レイヴァンカラーなどの色、
付加機能のあるキャリアカラーやレチネックス・調光・偏光等の色があります。

ただ、その中にない色はどうなるのかというと、
染色可能な範囲であるなら、要望には沿えるかと思います。

基本となるアリアーテカラー

『アリアーテ』と言われているカラーは、オプティカルカラー協会が定めた、
眼鏡業界統一カラーになります。

肌色にもトーンがあるという発想で定められており、
どのレンズメーカーでも、『アリアーテ』の同じ色ならば、
同じ色のレンズとなります。

アリアーテカラー以外のカラー

アリアーテカラー以外のカラーと言えば、レイバンカラーが思い浮かびます。
このレイバンカラーは、サングラスで有名なブランド『Ray-Ban』のカラーとなります。

Ray-Ban、特に昔のボシュロム社時代では、
フレームよりもサングラスレンズの方が高価な場合もあり、
同じ色にしてほしいという要望が多くて、レイバンカラーとして定着した感じがします。

付加機能のあるカラー

付加機能のあるカラーは、メーカー独自で異なる場合もあります。
例えば、ブルーライトカット・コントラストカラー・調光・偏光などがあり、
HOYAのレチネックスのような遮光レンズ、ニコンのリヴィールのようなものもあります。

これらはカラーを調整することでその機能を付与したり、
必然的にそのカラーになっていたりするため、
クリアなレンズで、同じ効果を出すことは難しいところがあります。

レンズの見本染色

このように、アリアーテカラーをはじめ、多くのカラーがありますが、
どのカラーでもお客様の要望と合わないことがあります。

このとき、見本となるレンズがある場合にのみ、見本染色を行うことができます。

例えば、購入したサングラスと同じカラーにしてほしいとう要望があれば、
そのレンズをお借りし、レンズメーカーにて同じカラーに染色してもらうことが可能です。

以前、どこまで色をつけることが可能かを知りたかったため、
メーカーに無理を言って色の3原色で最大限まで色をつけてほしいと要望したことがあります。
そうすると、かなり濃い濃度まで色をつけることが可能だったので、
レンズに使用されるくらいのカラーであれば、
十分すぎるくらいに対応可能と思います。

もっとも、最大限まで色を入れてしまうと、視感透過率の関係で日中でも常用禁止となります。

まとめ

サングラスのカラーにはこだわりがある方も多くおられます。
基本のカラーに要望に合うカラーがない場合は、
眼鏡店と相談し、見本染色をお願いしたら良いと思います。

次は、『弱視のメガネフレームは安くても良い?高い方が良い?』について

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豊福祐史
専門家

豊福祐史(眼鏡小売店)

株式会社とらや眼鏡店 メガネのとらやG-room

顧客の要望や好み、ライフスタイルに合った納得の眼鏡をお勧めしています。仕入れでは、フレームのデザインはもちろん、細かい点までもチェック。視力測定や加工などは、国家資格の1級眼鏡作製技能士が対応します。

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