お客様と話して、伝えるのが難しいなと思うこと②
眼鏡技術者協会の認定眼鏡士から、国家資格の眼鏡作製技能士に変わり、3年半経ちましたが、
今年から、眼鏡作製技能者の中に、プライム会員ができました。
認定眼鏡士と眼鏡作製技能士
眼鏡の資格については、眼鏡技術者協会の認定眼鏡士が主な資格でした。
この資格は業務独占資格ではないため、認定眼鏡士ではなくても、
眼鏡を製造・販売することが可能です。
目的としては、『お客様がその店の技術や知識が十分にあるかどうかをわかりやすくする』
ための資格でした。
現在は、業能力開発促進法 第47条第1項の規定に基づき、技能検定職種のひとつとして、
令和3年8月13日に眼鏡作製技能士が唯一の資格となり、
それに伴い、認定眼鏡士は廃止となりました。
眼鏡作製技能士の目的
日本メガネ協会のホームページによると、
『多様化・高度化する顧客のニーズに伴い、
「適切な診断・治療」と「適切な眼鏡作製」の双方の実現に向けて、
眼鏡技術者が眼科専門医と連携しつつ、国民により良い眼鏡を提供し、目の健康を守れるよう、
眼鏡作製の技能を高めていくことを目的とし、眼科専門医との連携を含め、
眼鏡を必要とする顧客が視力補正用眼鏡等を選択し購入する際に、眼鏡店において行われる、
視力の測定、レンズ加工、フレームのフィッティング等の業務について検定を実施いたします。』
となってます。
要は、『技能のものさし』『眼科医との連携』『技術・知識の向上』などが目的と思います。
プライム会員とは
リカレント教育を受けた人がプライム会員となります。
意味としては、『主な』『主要な』という意味かなと。
1級眼鏡作製技能士⇒1級眼鏡作製技能士プライム会員
2級眼鏡作製技能士⇒2級眼鏡作製技能士プライム会員
これは目的のうちの、『技術・知識の向上』につながる部分で、
リカレント教育は、認定眼鏡士の生涯学習にあたる部分と思います。
フレームやレンズについては、高価になるほど、
それがなぜ高いのかを理解しておく必要があると思います。
このあたりが、一般の方には伝えづらい部分であり、
眼鏡店が困るところと思います。
深く知ったところで、お客様にきちんと伝えられるかは別です。
正直なところ、顔や肌の色のパターンで決め打ちした方が、
お客様もわかりやすいし、高いレンズの提案は止めておいた方が楽かなと思うこともあります。
でも、より良い視界を求めるお客様にできる限りわかりやすく伝えるためには、
まずは眼鏡店がかなり深く知る必要があると思います。
それが、『技術・知識の向上』が必要な部分と考えてます。
実際は、リカレント教育だけでは不十分な部分もあるため、
メーカーを含め、様々なところから情報を集めて学んでいる眼鏡作製技能士は多いと思います。
まとめ
プライム会員は資格取得後に、
少なくとも継続的にリカレント教育を受けている人になります。
そのため、眼鏡作製技能士を取得したばかりの方は別として、
プライム会員であるかどうかも、今後の『技能のものさし』にもつながると思います。
次は、『眼科と眼鏡店の視力測定の違い』について



