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ジャポニスムやベセペセなどのブランドを立ち上げたボストンクラブ

豊福祐史

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テーマ:意外に知らないフレームの話

今回、福井県鯖江市にある『ボストンクラブ』の工場を見学させていただきました。

ボストンクラブといえば

ボストンクラブといえば、日本のアイウェアブランド『JAPONISM』『BcPc』などの会社です。
どちらのブランドも世界的に評価の高く、映画『マトリックス』でも、『JAPONISM』のサングラスが使用されていたり、
多くの著名人が愛用しているブランドになります。

眼鏡専門雑誌にも、よく載っているブランドでもあるため、興味のある方は、
そちらを見ていただけると良いかなと。

福井県鯖江市は『分業』が主流となってます。
ボストンクラブも同じように、『分業』によって、メガネフレームを製造されています。

今回は、メタルとプラの協力会社を訪問させていただきました。

メタル工場

メタルがチタンやステンレス、ニッケル合金など、
金属になります。

今回は、チタンの工場へ。

製造工程を見ると、手作業が多い印象。
機械でのオートメーションは難しいかなとも感じました。

作業の手つきを見ると、かなりスムーズで的確。

印象に残ったのは、プレス工程で、1作業ごとにバリを除去するため、エアーで吹き飛ばしてたりと、
きめ細かに作業されていたこと。

1作業ごとにエアーで吹き飛ばす理由は
①製品に不具合が出ないように
②機械が壊れないように
ということでした。

仮にバリが残っていた場合、半製品やプレス機のギア部分などにかみ込んでしまうと、
どうなるか想像できると思います。

プレスは1回ではなく、数回~10数回にわたってプレスしていきます。

普通、『1回でその形にすれば良いのでは?』と考えると思いますが、
何度も圧力をかけ、少しずつ形を変えていくことで、耐久性を上げ、応力を消していきます。

価格の差があるメタルフレームを比べてみると、ネジを外した際に、安い方がはね跳ねる事があります。

跳ねるということは、応力が消えておらず、テンションが常にかかっている状態となります。

プラ工場

プラは、アセテート・セルロイドなどの総称的に仮で使ってます。
他にも、セルと呼んだりしてます。

プラなら樹脂製品全般、セルなら樹脂製品全般か、セルロイドのことを指す場合があります。

今回は、アセテートの工場へ。

個人的には切削よりも、研磨の方法が、各工場どう違うのかが、気になってました。

結果、手法やディスク、マッドの粘度などが、若干違っていると感じました。

研磨の方法、ディスク、マッドの粘度などを変え、段階的に研磨することで、
触感が良かったり、智とテンプルの継目なども滑らかだったりするのかなと。

各工場で手法が異なるため、触感に違いがあることも感じました。

まとめ

メガネフレームは簡単に作ろうと思えば、簡単にできると思います。
最近では、3Dプリンターもあるので、メガネの形で良ければ個人でも。

もちろん、3Dプリンターはデザイナーも試作品を作るために使用します。
工程数を考えれば、3Dプリンターを活用した方が安いし、早いものの、
それを製品化しているところは、かなり少ないと思います。

理由は、メガネフレームというものの精度に関するところかなと、
製造工程を見れば、多くの人はわかると感じました。

ただ、普通は、製造工程を見ることができないため、
それをお客様に伝えるのは、自分たち、眼鏡専門店なのかなと思った工場見学でした。

次は、『individualレンズでメガネを作った後にフィッティング?』について

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豊福祐史
専門家

豊福祐史(眼鏡小売店)

株式会社とらや眼鏡店 メガネのとらやG-room

顧客の要望や好み、ライフスタイルに合った納得の眼鏡をお勧めしています。仕入れでは、フレームのデザインはもちろん、細かい点までもチェック。視力測定や加工などは、国家資格の1級眼鏡作製技能士が対応します。

豊福祐史プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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