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車を運転して良い、運転してはいけないサングラス?

豊福祐史

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テーマ:知っておくべきレンズの話

夏場になるとサングラスの相談が増えてきます。
ただ、全てのサングラスが全ての場面で使用可能と思っている方もおられます。

もちろん、販売時にはご説明しますが、既製品のサングラスを使用される方も多いため、
今回は、運転等に使用するサングラスについて。

サングラスとは?

サングラスとは、カラーレンズが入ったメガネのことで、
基本的には眩しさを除去すためのメガネになります。

最近では、色が変わる調光レンズや、釣りをする方なら偏光レンズなどが、
よく話に上がりますが、これらもサングラスになると思います。

調光レンズや偏光レンズについては、『最近でたレンズで』とか言われますが、
半世紀くらい前からあるレンズです。

また、最近『透明なサングラス』とよく聞きます。
これはUVカットされたレンズ、またはブルーライトカットのことを指すようですが、
通常のメガネレンズになります。

メガネレンズについては、99%以上UVカットされているものがほとんどですが、
眩しさをとるわけではないので、サングラスとは意味が異なると思います。

ただ、言い方は上手いなと思います。

運転してはいけないサングラス?

サングラスは『常時使用可』『日中運転不可』『日中・夜間使用不可』のものがあります。
これは視感透過率が関わってます。

視感透過率は、レンズがどの程度の可視光線を通すかを示しています。
可視光線とは、人が物を見るために使用する光の波長です。

この視感透過率はわかりにくいので、
カラーレンズの色の濃さと考えればわかりやすいと思います。

視感透過率が高いと色が薄い、視感透過率が低いと色が濃いという感じです。
ただし、同じような濃さであっても、色によって異なる場合があります。

法律では、この視感透過率が『8%以下の場合、運転や路上での使用は禁止』、
『75%未満のレンズは夕方や夜間時の運転や路上での使用は禁止』
となっています。

視感透過率8%というと、かなり暗くなるので、歩く際に使用しても、
事故につながるので危ないと思います。

また、視感透過率75%未満は夕方や夜間での使用が禁止ということは、
トンネルや、日中でも暗い時に使用すると危険ということです。

そのため、視感透過率75%以上のサングラスまたはカラーレンズを選んだ方が無難と思います。

この視感透過率について注意が必要な場合、眼鏡店では説明されるはずですが、
購入する際は、ご自身で問題ないか確認した方が良いと思います。
既製品ならば、タグを見るとわかると思います。

ちなみに、UVは可視光線ではないため、99%以上カットしても、
見え方自体に影響はないと思います。

あまりにもサングラスの色が濃い時は、視感透過率を必ず確認してください。

ちなみに、明るく見えるサングラスでも、色調が極端に変わるものも使用禁止です。
理由は当然、標識や標示、その他の物が見えにくくなるため。

まとめ

・サングラスは色が入ったメガネのこと
・透明なUVカットレンズをサングラスというのであれば、メガネはほぼ全てサングラス
・視感透過率8%以下は路上や運転での使用禁止
・視感透過率75%未満は夕方や夜間での使用禁止
・色調が極端に変わる物は使用禁止

法律を守るという以前に、自分の身を守るため、
サングラスのカラーは慎重に選ぶべきと思います。

わからない場合は、店員の方に聞けば、資料をもとに、答えてくれると思います。

次回は、『使用を避けた方が良いサングラス?』について

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豊福祐史
専門家

豊福祐史(眼鏡小売店)

株式会社とらや眼鏡店 メガネのとらやG-room

顧客の要望や好み、ライフスタイルに合った納得の眼鏡をお勧めしています。仕入れでは、フレームのデザインはもちろん、細かい点までもチェック。視力測定や加工などは、国家資格の1級眼鏡作製技能士が対応します。

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