買ったメガネの度数が合わないことがある?
『眼科で子どもにメガネを掛させるように言われたけど、必要ないですよね?』
と相談されることが稀にあります。
メガネを掛けるように処方箋を出されるのは眼科の先生なので、
それを眼鏡店が掛けなくて良いと言えるわけがないです。
先生が処方箋を出すということは、理由があって必要と判断されているので、
掛けた方が良いはずです。
そこから掛けさせるかどうかは保護者の責任じゃないかなと。
ただ、理由がわからないと、納得されない方もあるので、
考えられる理由を説明できればと思います。
子どもがメガネをかける理由
子どもがメガネを掛ける理由は、視力矯正というよりも、
将来、弱視や斜位にならないように、メガネを使って治療するということです。
また、子どものメガネは早ければ早い方が良いと言われています。
3歳児検診で検査する理由が、これになります。
弱視とは?
弱視とはメガネやコンタクトを使っても、視力がでない状態のことを指します。
『メガネやコンタクトを使えば視力は出る』と考えられている方は多くおられます。
メガネやコンタクトを使う場合の例を挙げると、
①裸眼視力0.01⇒最大矯正視力2.0
②裸眼視力0.3⇒最大矯正視力1.2
③裸眼視力0.3⇒最大矯正視力0.4
人によって矯正視力の最大値が違い、裸眼視力0.01以下でも矯正視力2.0まで出る人がいれば、
裸眼視力0.3でも矯正視力0.4しか出ない人もいるということです
メガネを製作する際に、『視力2.0にしたいので、度を強くしてほしい』などの要望がありますが、
度を強くしたところで、疲れやすくなったり、きついだけで、意味がなく、逆効果になります。
正常な視機能の大人は弱視にならない?
正常な視機能の大人は弱視にならないかと言われると、なることもあります。
眼鏡店や雑貨店、通販などで、安易に眼鏡型ルーペを購入される方もおられますが、
様々な要因があり、個人の勝手な判断で、対処療法に走ると、
治るものも治らなくなります。
そのため、できるだけ早い段階で、眼科へ受診した方が良いと思います。
斜位や斜視も同時に発生する?
弱視と同時に、斜位や斜視についても、眼科の先生が診断されることがあります。
その場合、メガネ製作後に、眼科でフレネル膜プリズムは貼ってもらうことがあります。
プリズムレンズではなく、フレネル膜プリズムを貼るということは、
治療の過程で、色々と調整があるんじゃないかなと。
まとめ
・弱視はメガネやコンタクトなどで矯正視力がでない
・子どもの眼科受診はできるだけ早い方が良い
・眼鏡専門店は眼科の指示に従うので、治療用のメガネが必要ないとは絶対に言わない
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