縁なしメガネ(ツーポイントフレーム)は、なぜ高い?
このコラムやSNSで様々なことを書かせていただいて、質問をいただくことがあります。
その中で『メガネは買う時、それとも買った後の方が大事?』という質問をいただきました。
結論としては、どちらも大事です。
ただ、買った直後を含めて、一度もフィッティングなどのメンテナンスをしたことがない方も多いみたいです。
メガネを買う際に大事なことは、フレーム選び・レンズ選び・ヒアリング・検眼・フィッティングなどがあります。
メガネを買った後は、定期的に購入した眼鏡店に行き、フィッティングを含めたメンテナンスをすることも重要です。
買う時は何が重要?フレームやフィッティングについて
フレームはデザインだけでなく、材質や作りなどもあります。
中には、フィッティングできないフレームもあります。
たまたま、フレームが、その人の顔に合っていることもありますが、
フィッティングしなくて良いフレームは、一部を除いて基本的にはないです。
というのは、人の顔や頭の形は人によって異なるからです。
左右の耳の高さが違う人、鼻が低い人高い人、顔が小さい人大きい人。
人の形が千差万別である以上、フレームをフィッティングしなくて良いことにはならないです。
買う時は何が重要?レンズについて
レンズは度数・プリズムだけでなく、設計・素材・コートなど、
その人が本当に必要な要件を満たすレンズかどうかが重要です。
また、必要以上の機能は、無駄に価格が上がるだけです。
例えば、『度数が軽い人に高い屈折率は必要ない』
『設計が良くても、見え方が変わらないなら良い設計は必要ない』
ということです。
詳細は別コラムを参照いただければ。
買う時は何が重要?検眼やヒアリングについて
検眼は最適な度数を、ヒアリングではその人の必要とするものが何かを見極めるために行います。
検眼は最高視力から近く用の度数、最適な視力を決めていきます。
例えば、近くを見るメガネが必要というお客様がいたとして、
話を聞くと、近くだけでなく、テレビまでは見たいという方には老眼鏡は不可です。
この場合は、中近レンズを提案します。
逆にスマホや本だけを見る、または手芸などの時のメガネとなると、
遠近や中近よりも、老眼鏡の方が使い勝手が良い。
また、朝方は問題ないけど、仕事帰りに信号機が2重に見えるなど、
人によって、言われたものと、必要とするメガネが違うことが多いです。
それを見極めるために、ヒアリングは重要となります。
買った後は?
メガネは使用していると変形することが多くあります。
掛けたまま寝てしまう、ぶつかった、踏んでしまったなど、
わかりすい原因から、日常的に少しずつ変形し、
気づいたときには大きく変形してしまうことも。
特に遠近レンズなどはフレームの形が変形すると、
度が合わない、疲れやすい、気持ち悪いなどの問題が生じます。
度が合わなくなったということで、来店される方の中には、
ただの型崩れということもよくあります。
安いメガネを購入して定期的に交換するならそれでも良いですが、
せっかく良いフレームを使ったなら、長く使いたいと思われる方が多いです。
メガネは自動車などと同様、定期的にメンテンナンスをすることで、
長く、良い状態で使い続けることができます。
もちろん、価格帯に限らず、どちらにしてもメンテナンスは必要ですけど。
まとめ
・メガネは買う時も、買った後も重要
・メガネは変形するため、フィッティングを含めたメンテナンスを購入した店でやってもらう必要がある
・一部を除き、フィッティングしなくて良いメガネフレームはない
・材質的にフィッティングできないメガネもある
・形が変えられない=フィッティングできない
次は『度数ではなく、色でモノを見えさせるコントラストカラー?』について