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コラム

老眼と老眼症状は? 勘違いしやすい眼の知識

2022年6月10日

テーマ:勘違いしやすい眼の話

コラムカテゴリ:くらし

『自分はまだ老眼ではない』と、よく聞きます。
老眼または老視とも言いますが、これって何かよくわかってない人が多いみたいです。

老眼とはなにか?

老眼とは、簡単に言うと『調節力の低下』を指します。

眼は遠くを見るときが一番リラックスしており、
毛様体筋を使って、水晶体を膨らませることで、近くを見てます。

老眼が出る時期と老眼症状に気づく時期?

どこまで近くを見れるかが『調節力』で、それが衰えることを老眼といいます。

一般的な調節力と年齢の関係で説明すると、5m以上先まではっきりと見える人がいます。
その人10歳の時は8㎝まで手元が見えます。

しかし、手元を見る距離は、
20歳で11㎝、30歳で17㎝、40歳で25㎝、50歳で50㎝、60歳で1mとどんどん短くなってきます。

つまり老眼は若いときから始まっており、その症状に気づくのが50歳くらいになります。

視力が良い人程、老眼症状がでやすい?

老眼の進行は、特別な場合を除いて、多少の個人差はありますが、ほぼ同じです。
100人いたら、100人同じようになるはずです。
ただし、老眼症状に気づく時期は、眼の度数によって異なる場合が多いです。

視力が良い方は度数が正視(±0D)、遠視(+025D以上)で、近視の人よりも早く気づくことが多いです。
特に遠視が強い方は、20歳後半で老眼に気づく方も稀にいて、眼が良いと思っていた分、ショックを受ける方も。

逆に近視の人は老眼症状に気づくのが遅く、中には一生気づかない人もいます。
おそらく、約-3Dの眼を持つ人、おおよそ視力0.2~0.4の人は気づかないかも。
視機能に問題がなければ、遠くはメガネを掛けて、近くは外せば見えるはずです。

老眼が進むと疲れやすい?

老眼が進んでも、遠くを見るときは眼がリラックスしているので、疲れないと思います。
ただ、近くの作業をするときだけは、若いときに比べて、2倍3倍と力を使ってるので、負担は大きくなります。
逆に、近視の人はマイナスレンズを使っているため、マイナスレンズには補正効果があり、近くは楽に見えるなどの要因も考えられます。

実は視力が良い人程、近く用の眼鏡(老眼鏡)があった方が良いと思います。
ちなみに、老眼鏡は海外だと、Reading Glassesと言います。
Senior Glasses高齢者のメガネではなく、Reading Glasses読むためのメガネが本当だと思います。

老眼になる原因は?

老眼になる原因は様々ですが、水晶体の硬化が主な要因です。
確かに、毛様体筋が固まったり、疲れたりということも要因はあるかもしれないです。

ただ、冒頭で話したように、毛様体筋を使って水晶体を膨らませることで、近くを見ているため、
石みたいに固くなった水晶体は、どんな力でも変形させることはできません。
本当に老眼を回復させる目薬やサプリがあるなら、眼科医の先生方は手術の前に、まずは使ってると思いますけど。

まとめ

老眼は『調節力の低下』のことで、誰にでも起こる現象です。
特に視力が良い方は、近視の人に比べて、近くの作業の時に、かなり負担が強く
眼が良いからメガネは必要ないと過信せず、近くを見るためのメガネを使用した方が良いと思います。
例外はもちろんありますが、きちんと合わせたメガネならば、作業自体が楽になることが多いはずです。

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