壁と天井のクロスの選び方
クロスが汚れる原因
クロスは消耗品ですので、張り替えの必要があります。その時期は、一番普及しているビニールクロスで、だいたい8~10年ほどといわれています。
しかし、実際はもっと短期間で張り替えが必要とされる場合があります。
クロスが汚れる主な原因は、ほこり、結露、油汚れ、手垢など、日常生活の中でついてしまう汚れが積み重ねったものです。
普段はなかなか気づきませんが、家具の移動やカレンダーを取り外した時などに、壁の変色に驚いた経験のある人は多いと思います。
特に台所の油やタバコの煙は壁クロスを短期間で変色させ、頑固な汚れの原因となります。スプレー式の整髪料や化粧品を使う洗面所、手が触れる電気スイッチ、コンセントの周りなども、変色しやすい箇所です。
カビが発生する原因
カビが発生した場合はやっかいです。「市販のカビ取り剤で拭き取ればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、壁紙だけではなく、下地の石膏ボードにもカビが発生している可能性があります。
その場合、いくら壁をきれいにしても、またすぐにカビは生えてきます。
日本はもともと高温多湿でカビが発生しやすい環境ですが、家の中でカビが生える主な原因は、結露です。
乾いたグラスに冷たいビールを注ぐと水滴がつくのと同じ原理で、外との温度差によって、家の中の水蒸気が冷やされ結露が発生します。この結露が湿気を呼んで、カビの発生しやすい環境になってしまいます。
張り替えどきはいつ?
クロスの汚れが目立ってきたら、そろそろ張り替えどきです。特に継ぎ目の汚れが目立ってきたら張り替えが必要です。そのうち、剥がれやひび割れが発生します。
これらを放置すると、下地の石膏ボードにまで悪影響を及ぼします。下地のリフォームは壁紙の張り替えよりもコストがかかりますので、余分な出費を抑えるためにも、壁紙に汚れや傷みが目立ってきたら張り替えを検討しましょう。
また、カビが生えている場合も張り替えが必要な可能性があります。カビは健康にも影響を及ぼしますので、早めの対処が必要です。ひどいカビの場合は雨漏りの可能性も考えられますので、専門業者に相談することをおすすめします。
このほかにも、家電を購入した時や、模様替えで気分をリフレッシュしたい時、リフォームの機会にクロスも一緒に、といった場合が「張り替えのタイミング」として考えられます。