バリ島が1日だけ完全に静かになる日「ニュピ」

〈ウブドのヴィラ現場 2026年4月7日アディさん撮影〉
バリ島ウブドで進んでいる
ヴィラ建設プロジェクト。
しばらく現場の動きがゆるやかになっていました。
理由のひとつが
今年のラマダンです。
ラマダンの期間中
イスラム教徒の方々は日中に断食を行います。
そのため作業員の皆さんは
早朝から集中して働き
昼前には作業を終える時短体制になることもあります。
バリ島はヒンドゥー文化の島ですが
建設現場では
お隣のジャワ島から来ている作業員の方も多く
イスラム文化もとても大切な存在です。
〈ウブドのヴィラ現場 プライベートプール 2026年4月7日アディさん撮影〉
そして今年は
断食明けの休暇とニュピ(静寂の日)も重なり
島全体が大きな連休のような空気になりました。
みんなが一度ふるさとへ戻り
家族と過ごし
またそれぞれの仕事へ戻っていく。
日本の感覚で見ると
「工事が止まっている」と感じるかもしれません。
でも、そこには
その土地で昔から続いてきた時間の流れがあります。
海外で仕事をするとき
こちらの常識だけで進めてはいけないと感じます。
日本には日本の良さがあり
バリ島にはバリ島のやり方がある。
技術的なことは伝えられても
文化まで上書きしてはいけない。
むしろ、その土地の文化や価値観を知ることで
より良いものづくりに近づける気がします。
現場はまた少しずつ動き始めました。
完成に向かう時間も
この島らしいリズムで進んでいます。


