北九州の設計事務所GREENROOMDESIGN|バリ島で10数年ぶりにサーフボードを買った日

バリ島を歩いていると、思わず足を止めてしまう建築に出会います。
豪華な建物ではありません。
高価な材料を使っているわけでもありません。
手に入りやすい竹や木材、トタンや簡単な屋根材を使いながら、人が心地よく過ごせる場所をつくっています。
写真のカフェもそのひとつ。
日本なら「木が邪魔だから切ろう」と考えてしまいそうですが、バリではまず木を残すことを考えます。
そこにあった木を避けるように屋根をかけ、建物をつくる。
大きく育った木は日陰をつくり、風を呼び込み、建物の個性にもなります。
少しくらい雨漏りすることがあっても、
多少不便なことがあっても、
自然と共にあることの方が大切。
そんな価値観が、今もこの島には残っています。
もちろん日本には日本の良さがあります。
高い品質。
高い性能。
雨漏りしないこと。
長持ちすること。
どれも大切です。
でも時々、バリに来ると思うのです。
「完璧であること」だけが豊かさではないのかもしれない、と。
許容できる範囲が少し広がると、建築の可能性も広がります。
自然を受け入れ、
その土地にあるものを活かし、
人が気持ちよく過ごせる場所をつくる。
そんな建築の原点を、バリ島はいつも思い出させてくれます。
物質的に豊かになった日本で忘れかけている感覚を味わいたければ、ぜひ一度バリ島を訪れてみてください。
きっと建築の見方も、少し変わると思います。


