【第9回】パソコンを買った“あと”に差がつく初期設定5選

インターネットを見ていると、突然、
「Cookie(クッキー)の使用を許可しますか?」
という表示が出てくることがあります。
「クッキー?」
初めて見た方なら、お菓子のクッキーを思い浮かべるかもしれません。
もちろん、食べるクッキーとは関係ありません。
でも、
「許可して大丈夫なの?」
「拒否したらホームページが見られないの?」
「そもそも何のためにあるの?」
と思ったことはありませんか?
今回は、インターネットを利用するうえでよく登場する「Cookie」について、できるだけ分かりやすくご紹介します。
Cookieとは「あなたの情報を少し覚えておく仕組み」
Cookieとは簡単に言えば、
Webサイトを利用したときの情報を、ブラウザ側に保存しておく仕組み
です。
例えば、ネットショッピングのサイトで商品をカートに入れたとします。
別のページを見てからカートへ戻っても、
先ほどの商品が残っています。
これはWebサイトが、
「この人がこの商品をカートに入れた」
という情報を識別しているからです。
そのために使われる仕組みの一つがCookieです。
Cookieは「お店の会員証」に似ている
私は、Cookieをこんなイメージで考えると分かりやすいと思います。
いつも利用しているお店へ行って、会員証を見せたとします。
するとお店側は、
「以前も来店されたお客様ですね」
と分かります。
Cookieも少し似ています。
Webサイトを訪れたとき、
「以前、このサイトを利用したブラウザですよ」
とWebサイト側が識別するための情報を持たせることができます。
つまり、
Cookie=インターネット上の小さな会員証
と考えるとイメージしやすいでしょう。
ログインした状態が続くのもCookieのおかげ?
Webサイトへログインしたあと、一度ページを閉じて再び開いたとき、
「あれ?パスワードを入れていないのにログインしたままだ」
ということがあります。
こうしたログイン状態の維持にもCookieなどの仕組みが利用されています。
もし毎回、
IDを入力して、
パスワードを入力して、
本人確認をして……
となれば大変ですよね。
Cookieは、インターネットを便利に利用するためにも役立っているのです。
「この前見た商品が広告に出てきた!」
こんな経験はありませんか?
ネットショッピングで旅行用のバッグを調べた。
その後、別のWebサイトを見ていたら、
さっき見ていたようなバッグの広告が表示された。
「えっ、なんで分かったの?」
少し怖く感じるかもしれません。
Web上では、Cookieなどを利用して閲覧や広告に関する情報が扱われる場合があり、その情報をもとに興味・関心に合わせた広告が表示されることがあります。
ただし、広告の仕組みはCookieだけで成り立っているわけではありません。
「Cookie=自分のすべてを監視している」
というものではないことも覚えておきましょう。
「Cookieを許可しますか?」はどうすればいい?
最近、多くのWebサイトで、
「すべてのCookieを許可する」
「必要なCookieのみ許可する」
「設定する」
などの表示を見るようになりました。
ここで大切なのは、
何でも反射的に「すべて許可」を押す必要はない
ということです。
Webサイトを動かすために必要なCookieもあれば、アクセス解析や広告などに使われるCookieもあります。
選択できる場合には内容を確認して、
必要なものだけ許可する
という方法もあります。
よく分からない場合でも、「設定」「詳細」「必要なものだけ」といった選択肢がないか確認してみましょう。
Cookieは危険なの?
「それならCookieは削除した方が安全なの?」
と思うかもしれません。
しかし、
Cookieそのものがすべて危険というわけではありません。
先ほど説明したように、ログイン状態の維持やWebサイトの使いやすさなど、便利な機能にも利用されています。
大切なのは、
Cookieを怖がるのではなく、どういう役割があるのかを知ること
です。
Cookieを削除するとどうなる?
ブラウザの設定からCookieを削除することもできます。
ただし、削除すると、
Webサイトからログアウトする
保存されていた設定がリセットされる
ショッピングサイトの状態などが変わる
といったことがあります。
そのため、
「よく分からないから全部削除!」
とする前に、何を削除するのか確認しましょう。
前回の「キャッシュ」と何が違うの?
ここは非常に混同しやすいところです。
前回ご紹介したキャッシュは、
Webページを速く表示するために、画像などのデータを一時的に保存しておく仕組み
でした。
一方、Cookieは、
Webサイトを利用したブラウザを識別したり、ログイン状態や設定などを保持したりするために使われる小さなデータ
です。
超シンプルに言えば、
キャッシュ=表示を速くするため
Cookie=利用状態などを覚えておくため
と考えると分かりやすいでしょう。
役割が違うのです。
まとめ
今回覚えていただきたいのは、
Cookie=Webサイトを便利に利用するために、利用状態などを覚えておく仕組み
ということです。
ネットショッピングのカートやログイン状態の維持など、私たちが普段何気なく使っている便利な機能にもCookieが関係しています。
だから、
「Cookie=危険なもの」
と考える必要はありません。
一方で、広告やアクセス解析などに利用される場合もあります。
大切なのは、
「許可しますか?」と表示されたら、何でも反射的に押すのではなく、一度内容を見ること。
これも安全にインターネットを利用するための小さな習慣です。
【65歳からのワンポイント】
パソコンやスマートフォンを使っていると、
「Cookieを許可してください」
「プライバシー設定を確認してください」
など、意味の分からない表示が突然出てきます。
以前の私なら、
「よく分からないから、とりあえずOK!」
と押していたかもしれません。
でも、これからは少しだけ立ち止まって、
「これは何を許可しようとしているんだろう?」
と考えてみてください。
すべてを専門家のように理解する必要はありません。
「Cookie? ああ、Webサイトが利用状態などを覚えておくための仕組みだったな」
まずは、それだけ分かれば十分です。
パソコンやスマートフォンを使いこなすということは、難しい専門用語を暗記することではありません。
分からない言葉を一つずつ「知っている言葉」に変えていくこと。
その積み重ねが、デジタルへの不安を少しずつ減らしてくれるのではないでしょうか。
次回はいよいよ、今の時代に欠かせなくなってきた 「AIって結局何ができるの?生成AIとの違いもやさしく解説」についてご紹介します。
■ すべてのコラムはこちら
https://mbp-japan.com/fukuoka/cncconsultingpro/service1/
■ 株式会社CNCコンサルティング 公式サイト
https://cncconsulting.pro/


