第12回 そのSMS、本物ですか?スマホに届く詐欺メッセージの見分け方

佐々木康仁

佐々木康仁

テーマ:スマホ


「お荷物をお届けしましたが、不在のため持ち帰りました。」
「お支払いが確認できません。」
「アカウントが停止されます。至急確認してください。」


スマートフォンを使っていると、このようなSMS(ショートメッセージ)が突然届くことがあります。

一瞬、

「荷物、何か注文していたかな?」
「料金を払い忘れた?」


と心配になりますよね。

しかし、そこで慌ててはいけません。

そのメッセージは、本物そっくりに作られた詐欺メッセージかもしれないからです。

今回は、スマホを安全に使うために知っておきたい「詐欺SMS」への対処方法について考えてみましょう。

SMSとは?

SMSとは、電話番号を使って短いメッセージを送受信する仕組みです。

スマホに最初から入っている「メッセージ」などのアプリで受信できます。

本人確認のための認証コードなど、正規のサービスでもSMSは広く利用されています。

ところが、この仕組みを悪用した詐欺もあります。

有名な企業や金融機関、宅配会社などを装い、偽のメッセージを送ってくるのです。

なぜ騙されてしまうの?

詐欺メッセージというと、

そんなもの、自分ならすぐ分かる。

と思われるかもしれません。

ところが最近の詐欺は、かなり巧妙です。

企業名を使ったり、本物らしい文章を作ったりして、

今すぐ確認しなければ!

と思わせようとします。

特に注意したいのが、人を焦らせる言葉です。

例えば、

「本日中に手続きしてください」
「アカウントを停止します」
「未払い料金があります」
「不正アクセスを確認しました」


などです。

人は焦ると、普段なら気づくような違和感にも気づきにくくなります。

詐欺を防ぐために一番大切なのは、スマホの知識以上に、慌てて行動しないことなのです。

「荷物をお届けしました」に注意

よくある例の一つが、宅配会社を装ったメッセージです。

不在だったので荷物を持ち帰りました。こちらから確認してください。

そして、その下にリンクが書かれています。

ちょうどインターネット通販で商品を注文していたら、

あっ、私の荷物だ!

と思ってしまうかもしれません。

しかし、リンクをすぐにタップしないでください。

本当に荷物が届く予定があるなら、利用した通販サイトや宅配会社の公式アプリ・公式サイトなど、自分が普段利用している正規の方法から配送状況を確認しましょう。

一番覚えてほしいこと

詐欺SMS対策として、私はこれを覚えておいていただきたいと思います。

メッセージに書かれたリンクから確認しない。

これだけでも、危険をかなり減らすことができます。

例えば銀行から、

重要なお知らせがあります。

というSMSが届いたとします。

そのメッセージに書かれているリンクを押すのではなく、普段利用している銀行の公式アプリを自分で開いて確認します。

通販サイトなら、その公式アプリから注文履歴を確認する。

宅配便なら、自分で公式サイトや公式アプリを開いて確認する。

つまり、相手が用意した入口から入らず、自分が知っている正規の入口から確認するという考え方です。

パスワードやカード番号を入力しない

偽サイトでは、本物そっくりのログイン画面が表示されることがあります。

そこで、

ID
パスワード
クレジットカード番号
暗証番号
SMSで届いた認証コード


などを入力させようとします。

見た目だけで本物か偽物かを判断するのが難しい場合もあります。

だからこそ、

本物に見えるから大丈夫。

ではなく、

どうやってこの画面を開いたのか?

を考えることが大切です。

不審なSMSのリンクから開いたのであれば、情報を入力せず画面を閉じましょう。

家族に聞くのも立派な安全対策

これは本物かな?

迷った時は、一人で判断する必要はありません。

家族やスマホに詳しい人に、

こんなメッセージが来たんだけど、どう思う?

と聞いてみましょう。

以前もお話しましたが、私の親戚が詐欺メールで10万円だまし取られました。
「なぜ、そのときに私に連絡しなかったのか?」と伝えたところ、
「頭が真っ白になって焦ってしまって振り込んだ。」とのことでした。
そのようなメールが届いたら自分で悩まず近くの人にすぐに相談してください。


スマホの画面を見せるだけでも構いません。

分からないことを誰かに聞くことは、決して恥ずかしいことではありません。

むしろ、分からないまま操作しないことが立派なセキュリティ対策です。

もしリンクを押してしまったら?

間違ってリンクを押してしまった!

それだけで慌てる必要はありません。

大切なのは、その後に何をしたかです。

もしIDやパスワード、カード情報などを入力してしまった場合は、利用しているサービスの公式窓口などから必要な対応を確認しましょう。

パスワードの変更やカード会社への連絡など、状況に応じて早めの対応が必要になる場合があります。

そして、SMSで届いた認証コードを他人に教えないことも重要です。

AI時代は「疑う力」も必要になる

生成AIの進歩によって、自然な文章や画像などを簡単に作れる時代になりました。

便利になる一方で、「文章がおかしいから詐欺だろう」といった単純な見分け方だけでは判断しにくくなっていくでしょう。

これから大切になるのは、

本物に見えるか」ではなく、「正しい方法で確認したか

という考え方です。

スマホを使いこなす力とは、便利な機能をたくさん知ることだけではありません。

怪しいものに出会った時に、一度立ち止まって確認できることも大切な力です。

まとめ

もし今日、スマホに、

至急確認してください。

というメッセージが届いても、まず慌てないでください。

そして、

① リンクをすぐ押さない
② 個人情報を入力しない
③ 公式アプリや公式サイトから自分で確認する
④ 分からなければ誰かに相談する


この4つを思い出してください。

スマートフォンは、正しく使えば私たちの生活をとても便利にしてくれる道具です。

だからこそ、

「便利に使う知識」と「自分を守る知識」の両方を身につける。

それが、これからのスマホマスターに必要な力ではないでしょうか。

次回予告

次回は、

スマホの容量がいっぱい!写真を消す前に知っておきたい『ストレージ』の話

をお届けします。

「空き容量がありません」
「写真が撮れない」
「アプリを追加できない」


そんな経験はありませんか?

そもそもスマホの「64GB」「128GB」「256GB」とは何なのか。

スマホ初心者の方にも分かるように、身近なたとえを使いながら「スマホの容量」について解説します。

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佐々木康仁
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佐々木康仁(ITコンサルタント)

株式会社CNCコンサルティング

対面と非対面を組み合わせた独自のマーケティング手法、ChatGPTを活用するための基礎的な講習、小学校などでのICT教育支援を事業の柱とする。数々の職業を経験し“現場感覚”でサポートできるのが強み。

佐々木康仁プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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