「生成AI時代に“売れる人”とは何か ― 人間にしかできない販売の本質」

テーマ:マーケティング

家電量販店の売り場に立つと、最近よく感じることがあります。


それは――
「時代が変わったな」という実感です。

生成AIが進化し、
お客様はスマートフォン一つで
・商品の比較
・価格のチェック
・口コミの確認
・おすすめの選定

すべてを事前に済ませて来店されます。

正直に言えば、
情報を伝えるだけの販売員”の価値は、確実に下がっています。

■ それでも売れるのはなぜか

では、そんな時代において
売り場に立つ意味はあるのか。

答えは、あります。
むしろ、これからさらに重要になります。

なぜなら――

最終的に人は「人から買う」からです。

私はこれまで、
dysonのクリーナーやパソコンの販売に携わってきました。

その中で何度も経験してきたことがあります。

それは、

・同じ商品
・同じ価格
・同じ機能説明

なのに、

「この人から買いたい」と言われる瞬間です。

■ AIは正しい。でも人はそれだけでは動かない

生成AIは非常に優秀です。

論理的で、正確で、速い。
まさに“正解”を出してくれます。

しかし――

人は「正解」だけでは動きません。

人が動くのは、

・安心感
・共感
・信頼
・ちょっとした一言

こういった“感情”です。

■ 売れる販売員は「説明」していない

売れる販売員は、
実は商品説明をしているわけではありません。

やっていることはシンプルです。

「お客様の未来を一緒に想像している」

例えば、

「この掃除機、吸引力が強いんです」ではなく

これなら毎日の掃除、かなり楽になりますよ

「このパソコンは高性能です」ではなく

これならストレスなくサクサク仕事できますね

つまり、

“スペック”ではなく“体験”を伝えているのです。

■ 生成AI時代の販売戦略

ではこれからの時代、
私たち販売側はどうするべきか。

答えは明確です。

AIと競争しないこと。

そして、

AIを使いながら、人にしかできない価値に集中すること。

具体的には

・AIで商品知識を補完する
・AIで比較情報を整理する
・AIで提案のパターンを増やす

その上で、

最後は“人として向き合う”

■ 人間にしかできない仕事

生成AIがどれだけ進化しても、

・目を見て話す
・相手の空気を感じる
・不安を察する
・背中を押す

こういったことは、
やはり人間にしかできません。

■ 最後に

私は今、あえて“超アナログ”な方法で
生成AIの価値を伝えることを考えています。

売り場に立ち、
直接お客様と話し、
その価値を伝える。

一見、時代に逆行しているように見えます。

しかし私は確信しています。

これからの時代こそ、

「人が人に伝える力」が、最大の武器になる。

そしてこれは、

販売に限った話ではありません。

これから私たち人間に問われるのは、

「あなたから買いたい」と思われる存在でいられるかどうか。

Technology changes. But trust is built by people.
(テクノロジーは変わる。しかし信頼は人がつくる)

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佐々木康仁
専門家

佐々木康仁(ITコンサルタント)

株式会社CNCコンサルティング

対面と非対面を組み合わせた独自のマーケティング手法、ChatGPTを活用するための基礎的な講習、小学校などでのICT教育支援を事業の柱とする。数々の職業を経験し“現場感覚”でサポートできるのが強み。

佐々木康仁プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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