外国人との離婚
協議離婚や調停離婚は，夫婦間の合意がある場合に成立しますので，どのような理由でも離婚が成立しますが
裁判離婚では，法定の離婚原因が認められる場合に限り，離婚の判決が出ることになります。
一般的に「不倫」と呼ばれる「不貞行為」は法定の離婚原因とされています。
そして，「不貞行為」＝「自由な意思に基づいて配偶者以外の『異性』と性交渉を行うこと」という解釈が一般的ですので，異性ではなく，同性愛は，不貞行為にあたらないとも言えそうです。
でも，不貞が裁判上の離婚原因とされた理由は，
不貞＝夫婦相互の貞操義務違反になることから，
通常の場合，夫婦間の信頼関係が破壊され，婚姻関係が破綻に至ると考えられるからなのです。
そう考えれば，不貞にはあたらなくても，離婚原因として認めるべきだと言えそうです。
判決例の中にも
夫の同性愛の関係を知り，衝撃を受けた女性からの離婚請求について
「不貞行為」にはあたらないものの
770条1項5号の「婚姻を継続しがたい重大な事由」として，
離婚を認めるものがあります。
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