今でもダラダラ残業は存在する?

北出慎吾

北出慎吾

テーマ:コラム

おはようございます。福井の社会保険労務士 北出慎吾です。ここ数日は猛暑日が到来し、体調維持が大変だった方も多かったのではないでしょうか。仕事柄、この時期は熱中症の労災申請も増えてくるため、こまめな水分補給や塩分補給など各自注意しましょう。それにしても、32度の気温が、「あっ今日は低い」と思ってしまうこの頃、人間の感覚って変ですね。。。

働き方改革が進み、無駄な残業はずいぶん減ったなあと感じている今日この頃ですが、株式会社識学が「残業に関する調査」を行い、その結果を発表しました。20代~50代の従業員数10名以上の企業にお勤めの会社員に、残業するために“ダラダラ仕事をする人”がいるか聞いたところ、「“ダラダラ仕事をする人”がいる」と回答したのは49.7%で、「いない」と回答したのは50.3%でした。
実際に仕事を“しっかりしている”か“ダラダラしている”かは、見る人の主観ですが、“ダラダラしている”と見えている人は、少なくないようです。関連して“残業している人の方が実は稼いでいるのでは?”と思うことがあるかを聞いたところ、「そう思う」が65.7%(「そう思う」「まあまあそう思う」の計)という結果となりました。
また、実際に残業をしたいかどうか聞いたところ、「残業は絶対したくない」が21.3%、「どちらかというと残業はしたくない」が56.3%と、“残業したくない”と回答したのは計77.7%でした。
一方で、「どちらかと言えば残業したい」16.7%、「できれば残業したい」5.7%、“実は残業したい”と思っている会社員が22.3%いることがわかりました。“残業をしたい”理由を聞いてみると、「残業代無しでは生活が苦しいから」「収入が増えるから」など、仕事が終わらない等の業務的な理由は少なく、“金銭的な理由”が多く挙がりました。その他、残業に対するイメージについては、自分にとっての残業とは、
1位:嫌だ 48.7%
2位:効率が悪い 26.0%
3位:仕事を頑張っている 20.0%
4位:仕事が遅い 19.7%
5位:責任感がある 14.7%
会社にとっての残業とは、
1位:嫌だ 28.0%
2位:仕事を頑張っている 21.7%
3位:効率が悪い 21.0%
4位:仕事が遅い 15.7%
5位:責任感がある 14.3%
でした。また、会社の環境について定時で帰りやすい環境か聞いたところ、「定時で帰りやすい環境」と回答したのは55.0%。45.0%は「定時では帰りにくい環境」「どちらとも言えない」と回答しました。業務量や生産性などいくつかの視点で見る必要はありますが、まだまだ改善が必要な部分ですね。2024年は建設業、運送業、医師の残業規制が撤廃され、ますます労働時間管理が厳格となります。少しずつ改善ですね。ぜひ人事評価制度の導入、見直しに【ミライズ】をご活用ください。社員のスキルアップや定着にも役立ちます!
ミライズの詳細はこちら
https://synergy-management.co.jp/hr_evaluation-merize/

シナジー経営社会保険労務士法人
シナジー経営株式会社
北出慎吾

【編集後記】
気温だけではなく、暑さ指数(WBGT)も関係する熱中症。暑さには首を冷やすのが効果的です。一瞬で気持ち良くなりますよね。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

北出慎吾
専門家

北出慎吾(社会保険労務士)

北出経営労務事務所

顧問契約(労働・社会保険の書類作成、手続き代行)や給与計算業務だけではなく、会社を発展させ、リスクから守る就業規則の作成、人事評価制度の構築や社員研修などを得意としている。返済不要の助成金提案も好評。

北出慎吾プロは福井テレビが厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

社会保険労務士として企業の成長に寄り添う人事労務のプロ

北出慎吾プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼