組織・人材マネジメントにおける課題2
おはようございます。福井の社会保険労務士 北出慎吾です。夏の甲子園、東北勢初として仙台育英が優勝しましたね。「白河の関越え」悲願の優勝達成に涙腺ゆるゆるでした。今日は、そんな仙台育英に関する内容です。
その前にセミナー、研修の告知です。
新入社員フォローアップ研修及び来春入社予定の内定者研修開催します。
フォローアップ研修 10月7日(金)
https://synergy.kkr-group.com/2022/seminar/trailer/7214/
内定者研修 9月16日(金)
https://synergy.kkr-group.com/2022/seminar/7363/
ぜひお早めに!
夏の甲子園大会で、仙台育英が優勝し、須江監督の感動スピーチが共感を得ていますが、私が注目したのはデータ重視野球です。野村ID野球を知っている方は往年の野球ファンだと思いますが、須江監督も選手たちのあらゆるデータを取り、分析をして目標設定を定めたようです。選手時代、ベンチ入りできなかったこともあり、「メンバー入りするために何が足りないのか」と悩み続け、指導ではデータを重視して走塁やスイングスピードなどを細かく測定、選手それぞれの実力や目標値を丁寧に説明して練習させていたようです。
チームの目標は、「日本一」。そのためには、どのような選手がベンチ入りメンバーに必要かという指標を出す。例えば、1つの指標が失点のマネジメント力。相手の戦力との比較で、自チームの投手力と守備力によってどの程度の失点に抑えられるかを見ていきます。だからこそ、140キロ超えの投手を5人も揃えられたんですね。
また、「日本一」になるためには攻撃力も必要ですが、打者をA~Eの5つにタイプに分け、それぞれの特徴を掴んでいるようです。例えば、Aは出塁重視型でカウントによってスイングしないなどの規制をかけたり、待ち球が戦略的に考えられる選手。真逆のEは限りなく長打型のスラッガータイプ。Cはその中間にあたるアベレージ型。BとDは両隣のタイプの中間です。さらにBの中にも「A寄りのB」と「C 寄りのB」があるとか。(コメントはベースボールクリニック参照)すごい分析力ですね。そして選手たちは、次のステージを見越して、誰もがCタイプを目指していきながらも、その時点で、ゲームで活躍するための自分の色を「僕はC寄りのBタイプ」「僕はEタイプ」などと自己決定しているようです。選手にとってのメリットは数値によって自分の現状を知ることができるので、やるべきことが明確になり、目的を持った練習が可能になることです。逐一、指導者が練習メニューを提示しなくても、自分が目指していくスタイルに必要なフィジカルとスキルは何であるのかを選手それぞれが理解できる。目標を示しながら、自己決定もさせるということですね。目標値には投手なら球速140キロ。スイングスピードは、強豪校レギュラーメンバーだと120キロ/h。また、初球ストライク率、変化球ストライク率なども数値化しているようです。練習や試合では以下のようなものも常備しており、ここまでやると選手たちもわかりやすいですね。
★スマホやタブレット
★ビデオカメラやハイスピードカメラ
★スピードガン
★ストップウォッチ
★センサー式タイム測定器(光電管など)
★トラッキングシステム
★動作解析など選手データを可視化するためのアプリやサービス
★スコア管理や試合における戦略分析系のアプリやサービス
なお、試合ではこれらのデータを分析し、ゴロが多い選手が打席にいれば、一塁走者を進めるのにバントのサインではなく、ヒットエンドラン系のサインを出す。その方がチャンスが広がる可能性がある。仙台育英の須江監督恐るべし!!こういったデータを使いながら人材育成をする。会社でも活用できますよね。社員の成長が加速します。当社もちょっとやってみようっと。
最近はオンラインでの相談も増えていますので、ぜひこちらから。
https://kkr-group.com/inquirys
福井の社会保険労務士
【編集後記】
仙台育英の選手、ベンチ外でデータ取りをし、勝利に貢献した野球部員、関係者、親御さん本当におめでとうございます。仙台市内は活気に満ち溢れていたでしょうね。