社員の目指すべき姿を人事評価制度に
おはようございます。
女子野球の決勝戦も甲子園で行われ、こういう設えって大事だなあと感じた福井の社会保険労務士 北出慎吾です。競技人口を増やしたり、ファンを増やす活動は色々な方法がありますが、女子野球でも甲子園を目指すを合言葉に更なる活性化が図れると観ている側もどんどんハマっていきますね。さて、夏の甲子園もいよいよ終盤。今年の優勝校はどこか!
前回、組織・人材マネジメントにおける課題をお伝えしましたが、今回はその続きです。
リクルートマネジメントソリューションズは、「コロナ禍における人事課題や人事の役割について考える人材マネジメント実態調査2021」の結果を発表しました。
調査対象は、管理職以上で現在、人事業務に携わっている人491名。
内容は、現在の組織課題への認識とコロナ禍による変化、評価や配置・異動に関する制度の導入状況、人事の役割、人材マネジメントの成果指標、従業員を動機づけるものなどです。
今回は、「人事評価と昇格・昇進」について
●人事評価に関する課題について
<現在課題であるもの>
1.「人事評価制度への従業員の納得感が低い」(48.7%)
2.「評価基準があいまいである」(48.3%)
3.「テレワーク下での部下の仕事ぶりの評価が難しい」(46.0%)
4.「管理職によって取り組みや意識・スキルにばらつきがある」(40.3%)
5.「従業員の仕事への意欲が高まるような評価制度になっていない」(35.6%)
6.「従業員の成長につながるような評価制度になっていない」(30.8%)
7.「チャレンジングな目標が設定されない・目標の難度が低くなりがち」(29.9%)
などが課題認識としてあげられています。
我々が実際にご相談いただく内容も同じような項目が上がっており、人事評価制度における課題はどこも共通のようです。
大事なのは構築よりも【運用】。いかに組織に馴染むか、本人の意欲や成長につながる人事評価制度であることが重要です。
そのため、人事評価制度は運用に力を入れ、期中の取り組みや評価後のフィードバックなどに注目している企業が増えています。
我々もこちらのご支援を強化しています。
●昇進・昇格の課題として
1.「昇進・昇格そのものに魅力を感じない者が増えている」(57.4%)
2.「昇進・昇格要件(基準)があいまいで納得性がない」(42.6%)
3.「現管理職の後に続く人材が枯渇してきている」(41.8%)
4.「管理職全体の質(レベル)が低下してきている」(41.8%)
5.「昇進・昇格が、発言力の強い部門や部門長の影響を強く受ける」(39.3%)という結果でした。
なお、コロナ禍において最も課題感が高まったのは、
「昇進・昇格そのものに魅力を感じない者が増えている」(25.9%)でした。
生活習慣が一変したことによって考え方が変わったという面も大きいですが、昇進・昇格そのものに魅力を感じさせる工夫や人材育成などマネジメント層が苦労している場面が想定されますね。キャリアパスや人材育成の仕組み。常に見直し、改善していく必要があります。
次回はまた、調査結果の続きをお知らせします。
最近はオンラインでの相談も増えていますので、ぜひこちらから。
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福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社
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【編集後記】
今年の夏の甲子園の優勝候補は大阪桐蔭や横浜など過去優勝を経験した学校が上がっていますね。活躍する選手が出てくること楽しみにしています。