ロール型雇用というキーワード
おはようございます。
福井の経営人事コンサルタント・社会保険労務士の北出慎吾です。
秋ですね。
朝晩が涼しくなり、冷房をつけずに窓を開けるだけでもいい風が入ってきます。過ごしやすくなりましたね。
マスクの着用が定番化することでインフルエンザもコロナもそこまで増えることはないのかもしれません。ただし、体調管理だけは気を付けたいですね。
さて、今回も人事評価についての話です。
人事評価制度に関する調べものをしていたら、なんと総務省が「人事評価の人材育成への活用に関する研究会」というものを立ち上げていました。
この研究会の趣旨は、「能力・業績に基づく人事管理の徹底を図る人事評価制度の導入により、各地方公共団体は、人事評価を活用した人材育成等に取り組む必要がある。
このような状況を踏まえ、本研究会では、人事評価の活用状況調査を実施し、活用促進にあたっての課題等について研究するとともに、人事評価制度の人材育成への活用にあたって、先進的な取組や工夫している取組等を事例集としてとりまとめるため、本研究会を開催する。」とありました。
『ほうほう、役所も人事評価と人材育成の重要性を認識しているんだな』
と思い、興味深く中身を確認した所、人事評価制度の活用事例が紹介されていました。
ちょっと長いので今回と次回の2回に分けてお伝えします。
1.評価項目・評価内容の具体化による目指すべき職員像の明確化
・人材育成基本方針で明示する「求める職員像の実現のために必要となる能力・姿勢」と人事評価における評価項目とを関連づける必要がある。
2.組織目標に基づいた個人目標の設定
・地方公共団体における総合計画等の組織目標に基づき個人目標を設定することで、組織の行政運営上求める行動に誘導することになり、結果として人材育成につながるものと考えられる。
3.能力開発・スキルアップの促進に資する取組み
・人事評価における目標設定、面談、評価といった各段階を通じ、評価者が評価内容に応じた業務上の指導・助言を実施するだけでなく、個々の職員の能力開発やスキルアップを促す観点からの助言を行うことは、職員のモチベーションの向上につながると考えられる。
4.キャリア意識の醸成等に資する自己分析・自己申告書の活用
・目標設定時や達成度合いの確認時等における職員からの自己申告は、人材育成のための人事評価の実施にあたり、極めて重要な要素である。
・その際、職員自身が実務能力、実務経験等を確認し、十分に自己分析を行った上で、自身の目標・キャリア開発について自己申告をすることが必要である。
5.評価精度を向上させるための評価者訓練及び調整会議の実施
・人事評価制度を有効に機能させるためには、「評価の公平・公正性の確保」が必要不可欠である。このため、全ての評価者に対し、定期的に人事評価制度の仕組や評価方法、評価の目線合わせ等の評価者研修を実施する等、評価精度の向上に向けた不断の取組が求められる。
・評価結果の偏りが生じる場合には、調整会議等の場を設けて、部局間の業務困難度・重要度を相対化させることも、評価精度を向上させるために有効であると考えられる。
いかがでしょうか。
参考になる事例も数多くあるのではないでしょうか。
人事評価制度は会社に根付いて初めて効果があります。人事評価制度は人材育成が達成されていますか?ぜひこの辺りを見直してみましょう。
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福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社
【編集後記】
今年は連休が多いですが、リフレッシュすることも大事ですね。秋のこの時期は、気温もいいのでBBQやキャンプも楽しめますね。